ついに大会は残り4試合と大詰め。28日は準決勝が行われ、決勝に進出するチームが決まる。現地時間17:00に先んじてキックオフされたのは、互いに似たリトリート&カウンターという戦術を使用するアフリカのトップチーム同士、ガーナとナイジェリアの一戦。
Ghana
Nigeria
様子見になりがちな対戦であったが、意外にもナイジェリアが先に仕掛けていく選択をした。ある程度中盤を前に出し、ボールを保持して攻めたのだ。試合開始からしばらくはナイジェリアがペースを掴んだ。
ところが15分ほど経つと、展開が変わり始めた。ナイジェリアの攻めに対して、ガーナが「縦パスが入ってくる瞬間に激しくチェックし、簡単に前を向かせない」という守備で応じ、大きなピンチを作らなくなっていったのである。さらに21分には、そのガーナがセットプレーから先制点を奪取する。左からのコーナーキックをアサモアが蹴ると、ニアサイドに飛び込んだギャンが合わせてゴールネットを揺らした。この得点が入ったことで、ガーナはさらに守備を固めていく。
一方、攻めなければならないナイジェリアは苦しい展開。彼らは自分たちで試合を作るのが得意ではない。特にパス回しにおいて、止まっている選手の足もとに渡すプレーが極めて多いのだ。そのため、個人技での打開が必ず必要になる。この日のように中央を固められればそれは難しい。
とはいえ、ガーナの守備は決して安定してはおらず、特に裏に単純に入れられるロングボール、やや遠い位置に送るミドルパスに対してマークミスが多かった。よって、マルティンスが何度もハイボールを追いかけ最終ラインの裏に飛び出したが、今度は決定力を欠いた。さらに後半の中ごろになるとガーナの守備も間延びし始め、ナイジェリアはより前線に人数をかけて得点を狙ったが、それでも決まらず。逆に最後にはあまりに大きく空いたスペースを突かれ、アサモアとアモアーに決定的なチャンスを与えてしまっていた。
結局、ナイジェリアが得点を奪えないまま試合終了。1-0で勝利したガーナが、決勝行きの最初のチケットを手にすることとなった。ナイジェリアにとっては、強気に普段の戦術を捨てて試合に臨んだことが仇となってしまった格好である。
ガーナ 1-0 ナイジェリア

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