「チャンピオンズリーグはリンクする。」

もはや定番と言って過言ではない因果に基づく対戦カード決定。アーセナルとバルセロナは2005-2006シーズン決勝という因果によって、再び相まみえる事となった。しかも今回はさらに2つの出来事が両チームを結びつける。バルセロナのカンテラ育ちのセスク・ファブレガスのカンプ・ノウ帰還と、アーセナル黄金期を担ったティエリ・アンリのアーセナルとの対戦。前者は来季の移籍も噂がついて周り、後者はかつての所属クラブへの揺るぎない愛情を示している。
【予想 フォーメーション】

ヴェンゲル監督にとって最も戦いたく無かった相手がバルセロナであろう。「ベスト8ではイングランド対決を望む」と発言するなど、同国対戦を望む事でバルセロナと結びつく可能性を避けたかったのだろう。対戦が決まってからも、「2005-2006年のファイナルの様なワンマッチではなく2試合で決まる」などとヴェンゲルにしては弱気とも取れる様な発言に終始している。

アーセナルにとって苦しいのはバルセロナが昨季のファイナルで見せた様なポゼッションサッカーのイメージがあるからだろう。プレミアリーグの中ではポゼッションと流れる様な連動性を売りにするチームだけに、どちらかと言えば同タイプであり、なおかつポゼッションで一回りも二回りも上回る可能性のあるバルセロナは苦手に感じてもおかしくない。その上、エースのメッシは絶好調。アーセナルのDF陣はお世辞にも守備スキルが高いとは言えず、昨季のマンチェスター・ユナイテッドの二の舞となる可能性を秘めている。さらにはひざの怪我でキャプテンのセスクを欠くというニュースも。アルシャーヴィン、ギャラスらは戻ってきたものの、大黒柱抜きにアーセナルが自分達のサッカーをできるかは疑問視される。

対するバルセロナは連覇へ向け、自分達のサッカーに徹すれば良い。絶好調のメッシ、3試合連続ゴールで復調気配のイブラヒモヴィッチ、古巣対戦のアンリ、今季ブレイクのペドロなど多士済々のメンバーがアウェーとはいえアーセナルゴールへ襲いかかるであろう。イニエスタの不在とピケの負傷欠場濃厚は気になるが、総合力の高いチームだけに控えメンバーはレギュラーと遜色ない。グアルディオラがファーストレグで重視するのはアウェーゴール。通常通り、攻撃に打って出るという事だ。