FOXスポーツが選定した、W杯で使用された各国ユニフォームのランキング。続いてワースト10。


Worst World Cup kits of all time [FoxSports.com]


■10位  1930年 ボリビア

えーと…正直なところ、言葉に詰まります。すいません、ノーコメントで(苦笑)。


■9位  2010年 スロベニア

これはアウェイモデルですが、マニアの間での評価は高いです。2002年にスロベニアがワールドカップ初出場したときのモデルをオマージュしたもので、スロベニアを象徴するアルプスの国内最高峰、トリグラウ山をデザインに配したもの。人気の一品と言っても良いかと思います。


■8位  1994年 スペイン

1994年当時、欧州では中世を彷彿とさせるような芸術性の高いユニフォームが多かった中で、これはどちらかと言うとシンプルさを狙った一品。時代を先取りしたまでは良かったのですが、スペインのユニフォームは日本では不人気な赤ということもあり、1994年、続く1998年と、共に貴重でありながらビンテージとしては高い価格になっていません。


■7位  2010年 イタリア

中央の模様は筋肉をイメージしたもの(顔にも見えますが)。イタリア代表と言えば、2009年のコンフェデで使用した水色のユニフォームは、デザインこそ斬新であったものの試合結果が全くついてこず、見事に大安売り路線へ行きました。その反省から今回は、原点回帰かつ斬新さを併せ持ったモデルとなっています。前任者の影響からか評価は悪くありません。


■6位  1998年 メキシコ

マヤ暦のカレンダーを前面に配した、通称“アステカデザイン”。これは日本だけでなく世界各国に衝撃を与えたユニフォームで、実は未だに凄まじい人気を誇っています。僕も見た瞬間に一目惚れをしてしまい、「ベスト・オブ・サッカーユニフォーム」の座を1996年のポルトガルと脳内で争っています(笑)。

製造元のABA SPORTはメキシコを代表するメーカーでしたが、同じモデルなのに生産時期によって細かい仕様が変わっていたり、縫製が甘かったりという中南米由来の適当さもあり倒産してしまいました。残念ながらラブ・フットボールでは現在品切れ中ですが、いずれ再アップする予定です。


■5位  1994年 ドイツ

8位のスペインと同じ様なパターンの配色がこちらは肩にあるというもの。「鳥の羽の様だ」というのが酷評理由のようですが、当時はドイツといえばこのユニフォーム!というぐらい印象が強かったです。むしろマズイのはパンツの方かもしれません…。


■4位  2002年 カメルーン

物議を醸しだした、袖なしユニフォーム。FIFAにダメだしされた影響で、製造も中止となってしまいました。そのため、実は今では販売価格の2倍以上で取引されることもあり、有名なレア物扱いとしてビンテージ化しています。


■3位  1994年 アメリカ

自国開催ということもあり、星条旗を大胆に配したモデルです。その国らしさがあって良いデザインと思うのですが、アメリカ国内では不評だったということでしょうか。


■2位  1986年 スコットランド

これは、パンツのデザインに尽きます…。


■1位  1994年 ホルヘ・カンポス

代表のGKシャツを着用せず、独自のユニフォームかフィールドプレイヤー用のものを着ていたカンポス。そのシャツは、1998年のメキシコ以上に日本では超絶レアアイテム扱いで、人気が高いです。「メキシコの×××に売っているらしい」など情報をひたすら追ったこともありましたが、なかなか現物にありつけず。中古の市場価格は3-4万円前後だと思われます。



…どうだっただろう。1994年のアメリカ大会からワーストに4つ選ばれるなどランキングに偏りがあった感は否めないが、それでも改めて見ると、実に様々なユニフォームがワールドカップを彩ってきたことがわかる。

近年のサッカーユニフォームは、シンプルで機能性を追及したものが多くを占めており、基本モデルを各国の配色にしてロゴをあしらえただけというものも少なくない。ただ、それは日本ではサッカーショップ泣かせのアイテムである。「シンプルで機能性を追及した」と言えば聞こえは良いが、裏を返せばどれも似たようなもので個性が見えないからだ。そうした意味で2010年ワールドカップモデルは、シンプル・機能性志向を追及しているadidas、NIKEという2大看板の両社が多くを占めているだけに期待は薄かったが、ドイツや惜しくも予選敗退となったロシアをはじめデザイン性に大きな改善が見られ、ユニフォームを売る側はほっとしているというのが実情のようだ。

もうすぐ始まる本大会で、歴史に残る様な偉大なチーム、もしくは事件があれば、このランキングも大きく変わることになるだろう。

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