大会前はグループ1位、2位を争うことも予想されたカードだが、お互い自力ではグループリーグ突破を決められない苦しい立場でこの試合を迎えた。試合は開催国の意地で南アフリカが勝利。しかし、得失点差でメキシコに及ばず、両チーム敗退となった。下記は、南アフリカ戦でのフランス代表の出場選手を個別に評価したものである。

■No.1 ロリス 【GK】 5.0

高地&ジャブラニの罠に彼も掛かってしまったようだ。1失点目は飛び出したが目測を誤り後逸。ところで、最近の彼はこうしたミスが多くないだろうか? 少なくとも1、2年前までこのような場面は見たことがなかったのだが。

■No.2 サニャ 【RB】 6.0

2失点目は彼のサイドを破られてのものだが、ジニャックのサポートが全くなくトゥラランも不在で、孤立無援であった。後半は思い切りの良いオーバーラップで得点を演出。

■No.5 ギャラス 【CB】 4.0

終始不安定で、エンフェラやパーカー、ノンヴェテなどの動きについていけず。ワールドクラスの選手としては情けないパフォーマンスであった。

■No.7 リベリ 【LW】 4.5

積極的に仕掛けて後半にアシストを記録。ただ前半の守備崩壊の原因は彼の責任も大きい。

■No.8 グルキュフ 【OH】 3.5

故意ではないとは思うが、シバヤへの肘打ちで一発退場。このようなところだけジダンの後継者にならなくても良い。

■No.9 シセ 【FT】 4.5

ジニャックの中央に絞る動きに対応し、右サイドのカバーもしようと気を使っていた。彼らしくないプレーに忙殺させられた部分が大きく、戦術の犠牲者である。

■No.11 ジニャック 【RW】 4.0

ドメネクは彼の使い方を知らないようだ。でなければ反ジニャック団体からお金でも貰っているのだろう。彼のような純粋な点取り屋をサイドに使うべきではないし、相手が攻撃的に来てスペースが出来るであろう後半こそジニャックの力が必要だったはずだ。

■No.17 スキラチ 【CB】 4.0

ギャラスと同じく相手FWのスピードに四苦八苦。強さを発揮したのは空中戦だけだった。

■No.18 ディアラ 【DH】 4.5

完全に守備の仕事をしていたが、後半に中央を狙われた時には任される範囲が大きすぎる場面も多かった。

■No.19 ディアビ 【DH】 5.5

前半は崩壊するチーム戦術の中で右往左往したが、後半に与えられた守備のタスクを全うした。

■No.22 クリシ 【LB】 5.0

攻撃参加はほとんどなし。守備でも何度も危ない場面があった。とはいえ彼が駄目だったと言うよりも、戦術上仕方なかった部分が大きい。

(途中出場)


■No.15 マルダ 【LH】 6.5

彼が守備を立て直し、攻撃にも頑張りを見せていなければ、今日のフランスは一体どうなっていたか。与えられた役割以上の働きを見せた。

■No.12 アンリ 【FT】 5.0

攻撃ではやや雑な場面が多かったが、守備面で何度もボール奪取。献身的にプレーした。

■No.10 ゴヴ 【RH】 採点無し