2011年5月15日(日) - スタッド・ドゥ・モストワール(ロリアン)
Lorient
2
0-1
2-1
2
Marseille
コネ
ガメイロ
47'
79'
得点者
14'
88'
レミ
ジニャック



リーグ・アンは今節を含めて残り3試合。首位のリールを4ポイント差で追っているマルセイユにとっては絶対に負けられない試合であったが、ロリアンに対して安定感あるパフォーマンスを見せられず。後半にリードを奪われる展開となり、終了間際に辛うじて追いついたが引き分けという結果に終わった。

このところのマルセイユは決して調子が良いとは言えない。前線の構成に苦しみ、好調時のようなシンプルなサイドでの連携が見られず、攻撃の決め手が個人技に偏っている。その中で唯一、チームをチームたらしめているのがヴァルブエナの働きである。縦横無尽にボールを引き出し、繋ぎ、さらに動き直してフィニッシュに絡む。彼がいない、あるいは潰されていると攻撃は機能しなくなる。

この日のマルセイユも、久々の先発となったイウトンのパフォーマンスが悪く守備に安定感を欠き、攻撃でも無駄な繋ぎや強引すぎる中央突破が多かった。しかし、4-4-2でアンカーを置かないロリアンがマンマーカーを置くなどの特別な対応をしてこなかったため、最終ラインとボランチの間でヴァルブエナが自由にプレーできるスペースがあった。これがマルセイユにとって幸運であった。

そして14分、高い位置でのボール奪取からのショートカウンターで先制を果たす。ヴァルブエナのスルーパスを受けたレミがドリブルでエケレ=マンガを抜き去ってシュート。早い時間にリードを奪った。

ところが前半の終わり頃から徐々にペースを失っていった。元々前線からのプレスも緩く、守備も安定しなかったため、ロリアンの攻撃意識が高くなってくると徐々に劣勢に。ヴァルブエナもウイングも高い位置を維持できなくなり、押し込まれる場面が増加。

後半開始直後のコーナーキックの場面では、イウトンがコネに競り負けてヘッドを許し、同点に追いつかれてしまう。69分には存在感が失われつつあったヴァルブエナを下げてアブリエルを投入するも、これがさらに攻撃力の減少を招いてしまった。そして79分、途中出場のジュフレが送ったスルーパスによってアマルフィターノに左サイドを飛び出され、クロスをガメイロに押し込まれてしまい逆転を許した。

引き分けでは許されない状況のマルセイユは反撃を試みる。幸いにしてロリアンが攻撃的な姿勢を崩さなかったため、スペースはあった。88分には途中出場のジニャックが左サイドを持ち上がって折り返し、シェルーのリターンで裏に飛び出してシュート。同点ゴールを決めて望みを繋いだが、結局さらなる得点を奪うことは出来なかった。

土曜日にクプ・ド・フランスを戦ったリールの試合は18日に開催される。もしそこでリールが勝利すれば、勝ち点差が6に広がってしまう。今日の引き分けでマルセイユの連覇への道のりは非常に厳しくなったといえる。

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(筆:Qoly編集部 K)

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