2011年8月19日(金) - エスタディオ・ド・ドラガォン(ポルト)
Porto
3
2-1
1-0
1
Gil Vicente
フッキ(PK)
サプナル
フッキ
11'
16'
50'
得点者
3'


ウーゴ・ヴィエイラ(PK)




先日ファルカオ、ルーベン・ミカエウ両者の放出が明らかとなり、さらにフェルナンドも移籍濃厚と言われ出場せず、戦力のダウンが必至であるポルト。この試合では先制されながらも3点を奪い逆転勝利。しかし内容としては、抜けた選手の存在感を感じた。

試合開始からわずか2分。サプナルのパスミスからピンチを迎え、オタメンディがウーゴ・ヴィエイラにスライディング。早くもPKを与えてしまい、ビハインドとなる最悪のスタートを切った。

だが、それから7分。ボールを支配して攻めるポルトは、コーナーキックの際にフッキが倒されてこちらもPKを獲得し、同点に追いつく。さらに16分にもフッキのCKからサプナルがヘディングを決め、逆転。

また後半開始直後にもフッキが直接フリーキックを決め、3点目をゲット。失点をものともしない決定力で試合をひっくり返した。

とはいえ前述のように、ポルトは決していい内容とは言えなかった。フッキやヴァレラの突破力、サプナルとフシレのサポートを生かしたワイドなボール回しと仕掛け、それを支えるジョアン・モウティーニョの安定感は健在。

しかし一方、ファルカオの代わりに起用されているクレーベルはチームに馴染めておらず、ほとんど連携に絡めない。彼に変わって途中出場で入ったヴァウテルも決定的チャンスをトラップミスで逃すなど、合格点にはほど遠い出来であった。

さらに最初の失点で見られたビルドアップ時のミスは、試合全体を通して致命的なまでに多かった。フェルナンドの代わりに起用されているソウザ、グアリンが上手くボールを引き出せておらず、逃げどころとして機能していない。いいプレスを受けるとすぐにボールを失ってしまい、ピンチを迎える。攻撃に人数がかかるチームであるため、後方でミスを犯せばすぐに数的不利になる。

国内で戦っている限りでは有り余る攻撃力でカバーできるだろうが、ヨーロッパで戦うことを考えれば不安は大きい。新戦力を早くフィットさせることはポルトにとって至上命題となるだろう。



(筆:Qoly編集部 K)

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