高校サッカー選手権、初のベスト8に入った中京大中京。先のエントリーで宮市剛選手について触れたが、Jリーグ創設時から知るサッカーファンにとって注目はもう一人いた。岡山哲也監督だ。


中京大中京を初のベスト8に導いた岡山監督(撮影=茂野聡士)

ヴェンゲル政権に移行する1995年以降に『左の平野、右の岡山』としてピクシーが振るう華麗なタクトを支え、以降12年間“ミスターグランパス”の愛称でチームを支え続けた岡山氏。アルビレックス新潟、アルビレックス新潟シンガポールを経て、2009年から古巣・名古屋のスクール・普及グループコーチを務めていたが、今季から出身校である中京大中京高の監督に就任した。

準々決勝で対戦した四日市中央工は、昨年のプリンスリーグで2-2、そして2-11の大敗を喫した因縁の相手だったが、今回も後半アディショナルタイムに同点に追いつかれ、PK戦の末に敗れた。それも20年前に岡山氏自身が出場した選手権でも四中工にPK負けを喫した過去があり、皮肉な結末となった。

会見で「サッカーは人生の縮図。特に3年生はこの結果を人生の教訓にしてほしい」と語った岡山監督。注目を集めた宮市に関する質問に対しても「このチームは3年生が中心。1、2年生はよく支えてくれた」など、あえて個人名には触れず答え、選手の扱いもJリーグで培った経験を垣間見せた。


ちなみに、下は岡山監督が現役時代に出場した1996年Jリーグオールスターの映像。ピクシーにレオナルド、今季から鹿島監督に就任するジョルジ―ニョ、そして率いるのはヴェンゲル・・・。日本人はもちろんだが、助っ人スターの豪華さもワールドクラスだ。

※選手表記、チーム表記はQoly.jpのデータベースに準拠しています。


筆者名 茂野 聡士
プロフィール 某蹴球雑誌にて修行中の身。グアルディオラ現役時代からバルサに傾倒したせいか、実際プレーすると『捌くだけ』で怖さはないタイプ。バルサの近年の無敵ぶりに、10年前現地で見た暗黒時代も恋しいという一面も。ツイッターは癖のあるつぶやきなので、注意が必要。
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