2012年2月4日(土) - キング・アブドゥラ・スタジアム(アンマン)
Syria
2
1-1
1-0
1
Japan
大迫(OG)
アル・サリフ
18'
90'
得点者
45+1'

永井



政情不安の影響を受けて隣国ヨルダンのスタジアムを使って行われたシリアとのアウェーゲーム。日本は引き分けでも問題ない試合を終了間際の失点で落とし、グループリーグ首位の座から陥落した。

いつものようにロングボールを中心に使って相手のラインを押し下げてから攻撃しようと狙ったものの、守備が不安定でボールを運ばれ、中盤で日本の良さが全く出ない展開となった。

今回シリアは長身FWアル・スマが下がり、ボールを収めて基点、囮の両面で機能させるシステムであった。彼に引かれる形でマークが集まり、サイドの選手を外し、引かざるを得なくなる。すぐに自分たちが下がってしまうのであれば、ロングボールでの誘いがあまり機能しないのは自然であった。

序盤から劣勢に立たされると、18分にファレスのフリーキックから失点する。山崎の負傷によってピッチに入ってきたばかりの大迫がクリアミス。さらに権田がバウンドに対応できず、ゴールの中に転がり込んだ。

前半終了間際には一旦同点に追いつくことに成功。大迫が先にコンタクトしてDFのマークを外してロングボールをトラップし、前を向いてスルーパス。裏に飛び出した永井がゴール左隅に流し込んで、試合を振り出しに戻した。

後半は開始からサイドの守りが改善されており、前半よりはマークが安定したが、攻撃は依然として放り込むだけの形だけしか出来ず、中盤が前線と絡んでプレーする機会が乏しかった。75分に扇原を投入後はボールが回るようになり2、3度の得点機会を迎えたが、勝ち越しに失敗。結果的にこれが高くついた。

90分、セットプレーで押し込まれてからのクリアボールを、ハーフウェー辺りでアル・サリフに拾われてロングシュートを許す。大きく落ちてきたボールを権田が触れず、枠の中に吸い込まれていった。

この結果によって日本は勝ち点で並びながらもシリアに首位を明け渡す結果となった。ロンドン五輪にストレートで出場できるのはグループ首位のみであるため、今後の2試合でいかに得点を重ねられるかが鍵となる。


(筆:Qoly編集部 K)

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