2011-12シーズンの冬の移籍市場が閉鎖してから1週間ほどが経過し、今回の補強でチーム力が改善されたチームが徐々に見えてきたことだろう。

『bleacher report』などに寄稿しているコラムニスト、チャーリー・メルマンが「1月の移籍市場でチーム力が最も改良された8つのチーム」と題し、今冬の成功者たちをピックアップしていたので、彼独自の選考理由も交えてご紹介しよう。

ツꀀ

QPR

クイーンズ・パーク・レンジャーズはこの冬の移籍市場において最もアクティブに動いたチームの一つで、ボビー・ザモラ、ジブリル・シセ、ネダム・オヌオハらとの契約に至った。

新戦力の加入後に行われた初めての試合ではウルヴス相手に2-1で敗れたが、その試合ではフラムからやってきたザモラがゴールを決めるなど、新加入組は活躍を予兆させるパフォーマンスを披露。間違いなく彼らの存在はQPRをレベルアップさせ、降格圏脱出に貢献するだろう。

ツꀀ

チェルシー

若手選手の補強に熱心なブルーズだが、今冬は才能豊かな20歳以下のタレント、パトリック・バンフォードとケヴィン・デ・ブライネを手中に収めた。

バンフォードの能力も高いが、より獲得を評価すべきはデ・ブライネのほうだろう。そのスピードと創造性を武器に既にベルギーリーグを代表するプレーヤーとして活躍する彼の潜在能力は計り知れない。スタンフォード・ブリッジで大きな成長を果たすことだろう。

ツꀀ

セビージャ

国内リーグ中位からの脱却を図る彼らもこの冬に数名を補強。マリティモからババ・ディアワラ、コルドバからハビエル・エルバス(すぐにコルドバへローンアウト)、そして、アトレティコからレジェスを招いた。

レジェスは言わずと知れた元セビージャのプレーヤーで2004年にアーセナルへ売却されるまでの4年間をこのクラブで過ごし、世界的なプレーヤーへと成長したことは周知の通り。その後、様々なクラブを渡り歩き、キャリアは下降線をたどっているように感じるが、昨シーズンはアトレティコで復活の兆しを見せており、今回の古巣復帰でさらにその勢いは増すはずだ。「セビージャの下部組織史上最高傑作」とも謳われたレフティーが真価を発揮すれば、上位進出も可能ではないだろうか。

ツꀀ

フィオレンティーナ

放出も含め、イタリアの冬の移籍市場で目立った動きを見せたクラブがフィオレンティーナだった。多くの選手がレンタルないしは完全移籍で他のクラブへ去っていったが、新たに加入した4選手への期待は大きい。

特にその中でも注目されるのはユヴェントスから移籍していたアマウリだろう。50万ユーロという、元イタリア代表FWとは思えぬ“特価”でヴィオラの一員となったが、“過去の選手”と言い切るには早計。出場時間さえ与えられれば、キエーヴォ、パレルモ時代の調子を取り戻し、現在、セリエAで10位と振るわないチームに大きな活力をもたらすはずだ。

ツꀀ

トッテナム

移籍市場が閉まる最終日に素早いを動きを見せたのがこのクラブ。セバスティアン・バソング、スティーヴン・ピーナール、ロマン・パヴリュチェンコ、ヴェドラン・チョルルカら余剰戦力を整理し、ボンガニ・クマロ、ライアン・ネルセン(加入は2月2日)、ルイ・サアを招き入れた。

とりわけ、マンチェスター・ユナイテッドでも活躍した元フランス代表FWの獲得に成功したことは大きいだろう。現在、トッテナムはリーグ戦において3位につけているが、エマニュエル・アデバヨールがこのままのコンディションを維持し、彼をサアがサポートするという形が出来上がれば、このままの順位をキープできるだろう。

ツꀀ

マンチェスター・シティ

最後までカルロス・テベスの処遇が定まらず、この冬の移籍市場での活動は静かだったが、貴重な人材を一名確保できたことは評価に値する。ローマからローンでダビド・ピサーロの獲得に成功したからだ。

このチリ代表MFは決して見応えのあるプレーヤーではないかもしれないが、ロベルト・マンチーニは彼の経験値や安定感に全幅の信頼を置くことだろう。少なくともまたもや怪我を再発させたオーウェン・ハーグリーヴスよりは。

ツꀀ

エヴァートン

このクラブに求められていたのはダイナミズムとフレッシュな血だったが、その課題はこの冬に解消された。

マンチェスター・ユナイテッドから加入したダロン・ギブソンは早速マンチェスター・シティ戦で決勝点を挙げてヒーローとなり、レンジャーズからやってきたクロアチア代表FWニキツァ・イェラヴィッチもまだ1試合しか出場していないが得点を匂わすプレーを披露。さらに、頼れる“定番助っ人”ランドン・ドノヴァンも6試合に先発出場し、チームにエネルギーを注入している。

ツꀀ

ニューカッスル

昨年夏までマグパイズのサポーターたちは補強にあまり積極的でないマイク・アシュリー会長を罵倒していたが、今では彼には頭が上がらないだろう。現在、リーグ戦で5位と予想を大きく上回る順位につけているが、さらに、ブンデスリーガで大暴れしていたパピス・シセをこの冬に迎え入れたからだ。

無類の得点力はドイツの地で証明していたが、慣れないイングランドの地でもすぐに発揮。先週末のアストン・ヴィラ戦では、リオン・ベストの怪我により、出場機会が突如回ってくると、チームを勝利に導く逆転弾を記録。デンバ・バと構成する、強力なセネガルユニットはプレミアリーグの後半戦で猛威を振るうかもしれない。

(筆:Qoly編集部 T)

{module [170]}
{module [171]}

{module [173]}

【厳選Qoly】日本代表、北朝鮮との3月シリーズで「株を上げた」3名の選手

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら