香川真司はどうなるのだろう。

2013年の夏に契約が切れる選手に対して、ドルトムントは契約延長を申し出ており、今年に入ってからゲッツェやフメルスといった主力との契約延長を既に済ませている。指揮官であるクロップも長いこと留まるであろうクラブの将来に関して言えば、居心地は保証されているものだろう。サポーターも含めて、あの黄色いユニフォームに関わる全ての人達は、きっと彼のことを愛している。

ドルトムントも、何の変革も無しにマイスター・シャーレを維持できるとは思ってはいないだろう。誰の退団に備えたものなのかはわからないが、マーコ・ロイスに多額の金額を投じて獲得したことは私には少し驚きであった。

先日、ゲッツェとは契約延長を済ませたので、おそらくゲッツェよりも先に、香川かレヴァンドフスキが近い将来出ていくことを見込んでいるのだろう。もちろん、国内屈指のタレントとの契約延長などは財政的には楽なものではないが、毎試合8万人のサポーターがスタジアムに訪れ、国内リーグでも優勝争いの真っ只中。来季からはPumaと大型契約も結ぶというポジティブな話題が満載の現状を見れば、そこまでの不安要素にはならないような気がする。

香川との契約延長が決まらない状況に不安感を抱いているものがいるとすれば、その理由は、おそらく、チームに不安要素があまりないために焦りに似たような感覚を覚えているからだろう。そもそも、契約延長自体は決して急ぐ話ではない。