ヨーロッパメディアによれば、ドイツのアンゲラ・メルケル首相はウクライナの前首相ユーリヤ・ティモシェンコ氏が釈放されない限り、来月のEURO2012をボイコットする可能性があるという。

昨年、職権濫用による汚職行為で逮捕されたティモシェンコ氏は禁錮7年の有罪判決を受けて拘留中だが、当局による暴行に抗議にしてハンガーストライキを続けている。 ティモシェンコ氏は慢性のヘルニアで歩くのも困難だとされているが、看守に胃を殴りつけられ、手足をねじりあげたという。

ティモシェンコ氏の娘ユージニアさんは「暴行の後、母は激しい痛みに襲われました。彼女はとても弱っています。7日間(9日との報道も)何も食べておらず、水だけで過ごしています。手遅れになる前に母の命を救ってほしい。母の運命と母国ウクライナの運命は同一のものです。母が死ねば、民主主義も一緒に終わります」と訴えた。

メルケル首相はティモシェンコ氏の治療をベルリンで行うことを求めているようで、他の大臣に対しても、今大会をボイコットするにように迫ったとも伝えられている。 現にハンス=ペーター・フリードリヒ氏(内務大臣とスポーツ相を兼任)はドイツ対オランダ戦が行われるキエフで拘留中のティモシェンコ氏のもとを訪れることが許されないなら、当試合をボイコットする旨の意向を示しているという。

(筆:Qoly編集部 I)

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