ここまでマンチェスター・ユナイテッドは、香川真司、ニック・パウエルと新戦力の確保に成功。さらに、ジョアン・モウティーニョ、レイトン・ベインズ、ニコラス・ガイタン、ハメス・ロドリゲスらの獲得も噂されるが、それと同時に注目されるのが放出要員たちだ。

『CAUGHTOFFSIDE』の人気ライター、マッド・ドッグ・アンド・グローリーは「ユナイテッドが今夏に売るべき9人」と題し、売却対象を予想した。彼の分析を意訳した上で同記事をご紹介しよう。

パク・チソン

ハードワークを厭わぬ韓国人は非常に使い勝手が良いプレーヤーとして貢献してきたが、それは過去の話だ。31歳となった今やもう全盛期は過ぎている。チームに与える力は弱まり、効果性も弱まった現在では、サー・アレックス・ファーガソンも大きな期待をすることはできない。

無論、90分間走り抜けるエンジンは錆びついていない。だが、創造性やインパクトに欠けるのは事実。7シーズンをユナイテッドで過ごしたが、違う道を進む可能性はあるはずだ。

アンデルソン

ユナイテッドに加入した当初は注目を集めたが、あまりにも過大評価を受けてきた。ベンフィカへの移籍が噂されているようだが、彼を売却し、その代わりにニコラ・ガイタンの獲得に成功すれば、一石二鳥だろう。

ディミタール・ベルバトフ

一昨シーズンのプレミアリーグ得点王はかろうじてチームの構想に入ったが、先日、「今夏クラブを退団する可能性はある」とファーガソンも認めた。

プレミアリーグ5試合で7ゴールを奪ったようにその実力はまだ衰えていないかもしれないが、「ユナイテッドを離れる」というのが公平な考えだろう。

ポール・ポグバ

若きフランス人はユヴェントスと浮気をした挙句にトップチームでのプレーを求めている。

彼のような素晴らしいタレントを見つけることは難しいが、ユナイテッドにとっては放出という選択肢を取った賢明だろう。

ゼキ・フライアーズ

彼もまた新契約を渋っている一人だ。

このフルバックはかなりの才能の持ち主にように見えるが、ファーガソンは彼が希望する条件を飲むべきではない。まだその実力を証明していないのだ。

フェデリコ・マケーダ

ユナイテッドで話題をさらった当初は爆発の予感を漂わしたが、売却という道を進んだほうが、クラブや彼にとってもいいことだろう。

QPRで苦戦しているようではまだまだだ。

ベベ

全くもって高価過ぎる買い物だった。彼をポルトガルから呼んだのは間違いなくファーガソンが犯したミスの一つだろう。

改めて彼のプレーをDVDで確認するべきだ。

ファビオ

オールド・トラッフォードで印象的なプレーを見せることに苦労している。彼にはコンスタントに出場できるチャンスを与えべきだろう。

ちなみに、QPRとベンフィカが強い関心を抱いているようだ。(その後、QPRへのレンタル移籍が発表された)

リオ・ファーディナンド

イングランド代表においてもその座を失った33歳のベテランセンターバックは怪我がちであり、ファーガソンもその起用法に困っていることだろう。そろそろ、他クラブのオファーに耳を傾け、高給取りの処遇を決断するべきだ。

フィル・ジョーンズ、ジョニー・エヴァンズ、クリス・スモーリングも育ってきて、ネマニャ・ヴィディッチ、リオ・ファーディナンドの重要度は下がっている。

あとがき

以上がマッド・ドッグ・アンド・グローリーがまとめた分析だが、題名がやや過激的だったせいか、現地では批判的なコメントが多数。

「ポグバとフライアーを売却?契約が満了となる彼らをどうやって売るんだ?」

怪我の傾向があるだって?リオ・ファーディナンドは今季はほとんどの試合に出場して、スモーリングやフィル・ジョーンズともフィットしていたじゃないか」

との声などが寄せられている。

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