虎が満腹感に浸っている間に、サムライは刀を研いでいた」

1月3日、スポーツ朝鮮のキム・サンギョン記者は「韓国はこのままでは永遠に日本に追いつけない」という刺激的なタイトルのコラムを掲載した。日本人にとっても身が引き締められる、この記事を紹介したい。

「韓国サッカーはアジア最強だろうか?」

ワールドカップ4強、オリンピック銅メダル、韓国サッカーの地位は高まった。既にアジアを越えたと自負している。もう競争する相手は世界であるという話もあった。しかしそこで冷静に考えてみよう。果たして本当にそうだろうか?

スポーツ朝鮮は2013年の始まりに際して、韓国サッカーの現状を探ってみた。よりよい発展のためだ。現実を正確に把握してこそ、未来は形作られる。

比較対象は日本とした。肌で感じられるからだ。これまで日本は多くの面で我々と似ていると思っていた。全てを客観的視点で比較した。その結論は『このままでは永遠に日本に追いつけない』であった。少々衝撃的だったが、それが現実だ。

認めなければならないものは認めよう。今から韓国サッカーが生きる道を、発展する道を探れば良い。このままではいけない、変わらなければならない。2013年は改革の元年にしなければならない。

日本にとって、韓国はもはや『宿命のライバル』ではない。

もっと強く言えば、韓国は日本の相手にならない。代表の競技力、プロリーグ組織、若年層の育成、サッカー行政、国際外交力の部分で後れを取っている。FIFAランキングでは日本が22位、韓国が35位だ。格差を端的に証明している。かつて定期的に行われた日韓戦も、今では自国サッカーの熱気に油を注ぐだけの手段に過ぎない。実力的に学ぶところはない『イベントマッチ』に過ぎない。少なくとも日本ではそうだ。

中身の差は大きい。韓日両国が並んでベスト16に上がった2010年以降は、韓国は日本とのAマッチで未勝利だ。韓国が意味のない親善試合を繰り返している間に、日本はフランス、ブラジルなど世界有数の強豪が先を争って招待するチームとなった。コパ・アメリカの常連招待チームとなってからも10年が経つ。

韓国選手たちが中東、中国、日本に目を向けている間に、日本選手は欧州組だけで23人のA代表招集限度に達するほど成長した。小さなリーグを合わせれば、40名あまりに達する。

Kリーグより10年遅れて発足したJリーグは、既に数年前にアジアを代表する地位を手に入れた。韓国は日本より14年遅れて昇格、降格制度を導入した。韓国を見てプロ化を準備した日本に、今度は韓国が頻繁に視察団を送っている。行政力の差は言うまでもない。わずか10年あまりで起こったことだ。どうしてこうなってしまったのか?

ある種の人は『世界経済を動かす円の力だ』という。間違ってはいない。デットマール・クラマーを招いて1970年代から若手を海外で研修させたこと、Jリーグ発足当時にジーコ、リネカー、ドゥンガを獲得できたことは、お金の力があってこそだ。

しかし、この決定を下せたのは、積極的な解放と身を削った革新である。1970年代には、日本は『アジアの辺境』だった。盟主として君臨していた韓国はもちろん、中東や東南アジアにも後れを取った。現実を認め、脱アジアを叫び、世界のサッカーから全てを吸収しようとした。日本サッカーが世界のトップに上がることを最終目標とした『百年構想』もこのとき出てきたのだ。

韓国サッカーも83年のプロ化の波に乗って86年ワールドカップの本大会出場を成し遂げたが、それだけだった。具体的な発展の道は考慮されなかった。

虎が満腹感に浸っている間に、サムライは刀を研いでいたのだ。

根本的な原因はサッカー行政にある。韓国サッカー協会は、会長に過度の権限を与え、閉鎖的な環境に埋没している。密室で結託して代表監督を更迭して、残りの年俸も払わない。その間に不正を犯した従業員に対しては、醜聞を恐れて億単位の慰労金を渡した。

ロンドン五輪の独島セレモニー問題の際にも、日本サッカー協会(JFA)に送った謝罪公文書が存在しないと嘘を吐き、国際的に恥をかいた。会長にも協会にも反省の色はなかった。大韓体育会の1年分と匹敵する予算を与えられ、『アジア最高』と叫ぶ協会の現状は、権力に溺れた旧態依然の体質である。

JFAを見れば羨ましい限りだ。運営は欧州の先進国と比べても遜色ない。会長の任期はわずか2年であり、副会長2名、専務理事も同じだ。評議会員は役員、取締役を区別し、監査も置いている。彼らも会長の選任権を持っているが、会長の権限は日本サッカーの代表であるという性格を帯びるだけだ。実質的な業務は、取締役で構成された常務委員会とシンクタンクが務める。日本最大の広告代理店である電通が一つの軸だ。全ての決定は文書化され、公式WEBに公開される。財務構造も、全体の内容を公開して透明性を確保している。

発展、底辺拡大の努力も印象的だ。専門養成機関であるJFAアカデミーが運営されている。社会貢献事業はアジアまで目を広げており、『アジアの発展なくして日本の発展はない』とのモットーの元、JFAドリームアジアプロジェクトも進行中だ。

アジアへの貢献どころか、国内の環境すらまともに作っていかない韓国サッカー協会の現実は、ただただ恥ずかしいものだ。

JFAは、2005年に『JFA 2005年宣言』を出した。2015年までに世界10番以内の組織となり、ブラジルワールドカップでベスト8に進出する、2050年には1000万人のサッカー関係者を養成し、世界の頂点に立つという計画まで立っている。

それはまだ夢に過ぎないが、昨年女子ワールドカップで日本が優勝した姿を見れば、決して誇張されたものであるとは思えない。

現実を認めよう。アジアサッカーの中心は今や日本だ。『日本にだけは勝つ』と精神力を前面に出す代表選手の勝敗だけを持って論ずるような愚を犯さず、韓国サッカーがアジアの盟主となるためには具体的な診断と計画が必要である。発展のために何が必要で、何をすべきか。協会は関係者をまとめるだけの組織ではなく、そのために存在しなくてはならない。

JFAの2011年の支出額は165億円だ。韓国サッカー協会の2倍に達する金額だが、逆に言えば韓国にもJFAの半分はやれる下地があるということだ。必要なのは、将来の有望株を育てる指導者の待遇改善、優秀な選手が出てくる土台作り、そしてKリーグの発展だ。実現すればワールドカップ出場の成否に首を賭ける必要もなくなる。

日本サッカーが韓国を追い越したのは10年前だ。まだ差は大きくない。失われた10年を取り戻し、再び真のアジア王者に君臨できるチャンスはある。しかし今のままでは、韓国は永遠に日本に追いつけないかもしれない」