今月6日、ドイツ代表がホームでオーストリアを3-0で退けたW杯予選であるハプニングが発生していたようだ。

ドイツ代表のフィジコを25年以上務めているクラウス・エーダーさん(60歳)は試合中、 相手FWマーティン・ハーニクと接触したDFマーセル・シュメルツァーの手当てのためにピッチに賭け出すも転倒してしまったそう。すると・・・

↑走って駆けつける11番はクローゼ

↑オーストリアのMFカヴラク(19番)も駆け寄り、イヴァンシッツ(6番)はバッグを持ってあげる


最後は代表キャプテン、ラームがアイスボックスやバッグを引き継ぎ。エジルとクローゼが両脇に寄り添った。
相手オーストリア代表も含め選手たちが見事なフォローを見せたが、エーダーさんはこの転倒で左足の筋肉を痛めたほか、左手の指を骨折しており、7日に(骨接合)手術を受けたという。
エーダーさんはドイツ代表のHPで以下のようにコメントしている。

 

「(ピッチで)すべったわけではありません。同僚のドクターとぶつかったわけでもありません。転倒は筋肉が破壊(痛めた)されたことによる結果です。走っている最中に自分自身で引き起こした??。それは突然左足が空をかいたような感じでした」

「(現在の容態は)かなりいい。私はすでに帰宅しています。私は不運にも転んだ時に骨折してしまった左の薬指を昨日手術しました。いつも患者たちに伝えていることをいま自分で実行しなければなりません。『忍耐は重要です。多くの進展をすぐに期待するべきではありません』ということをね」

(筋損傷・骨折という怪我を負いながらもシュメルツァーの手当てをしようとしていた。負傷の痛みより義務感のほうが勝ったんですか?)
「アドレナリンの影響を過小評価してはいけません。フィジコとして、負傷した選手に常に完璧に集中しています」

(ドイツ代表で25年以上、何百もの試合に帯同してきて今回のような経験はありましたか?)
「いいえ、幸いにもありませんでした。いつもTVに同僚(フィジコたち?)がピッチですべってるのを見ては気の毒に思っていました」

(転倒した後すぐに選手たちが駆け寄ってきたましたね?)
「選手たちの振る舞いにとても感動しました。 フィリップ・ラームは私のアイスボックスを持ってくれたし、メスト(エジル)とミロ(クローゼ)はピッチ脇まで私を支えて連れて行ってくれた。DFB(ドイツサッカー連盟)とチームからのリアクションも本当に幸せに感じています。 多くの選手からメールが届き感動しました。DFB会長ウォルフガング・ ニオスバッハ氏からの連絡もとても嬉しかった。非常に多くの同情をもらい、繋がりがどれほど大きなものかを表しています」

(フィジコとして指は仕事道具です。もう一度仕事に復帰できるでしょうか?)
「幸いなことに左の薬指が折れただけでした。この指はさほど大事ではありません。 手術によってワイヤーで固定されています?。骨の破片が関節に入り込んでしまったので手術が必要でした。ですが、今は全て修復されています。最高の腕をもった医師のいる病院に私はいたのです。筋肉の損傷については待たなくてはなりません。ですが、私は再び(フィジコ)をやれます」

(あなたは火曜日のフェロー諸島戦は自宅のTVで観戦することになります。代表戦のスタジアムにいなかったのはいつが最後ですか?)
「非常に稀なことです。代表戦とオリンピックの試合が重なった2,3度くらいです。それから、昨年DFBは私を解放してくれて、ニューヨークに“ボノ(U2のリードボーカル)”を観に行けました」

(自宅にいるため、もし代表選手が負傷しても試合に入っていけないのはあなたにとってどれほど厳しいことですか?)
「同僚たちを完全に信頼しているので、厳しくはありませんよ」

(責任のない状況での試合は楽しめそうですか?)
「全くその通りです。もし選手たちが怪我なくうまくプレーできたなら、私は間違いなく試合を楽しめるでしょう」

また、『Bild』でも火曜日のフェロー諸島戦にドイツ代表は重要な人物なしで臨まなくではならないだろうとも伝えている。


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