What are you thinking boy?

現地時間2日、スペイン紙『MARCA』主催の各受賞セレモニーが行われ、クリスティアーノ・ロナウドやティボー・クルトワなど、主に2013年のマドリードを盛り上げたアスリートたちが一斉に顔を並べた。

選手たちはタキシードに身を包み、トロフィーを抱えながら写真撮影に応じている。そんな受賞者の中に、1人の見慣れぬ顔があった。

授賞式

身長は100cmくらいだろうか。その風貌は完全に少年である。それでも、偉大な功績を残したアスリートたちの中でその少年は確かにトロフィーを手にしていたのである。

この少年の名前は、アレハンドロくん。アフリカ北西部に浮かぶカナリア諸島出身の、現在6歳になる元気なサッカー少年である。

事件の舞台は、アレハンドロくんが出場した少年サッカーだった。今年5月の話である。

アレハンドロくんはスペインの少年サッカーチーム、ウニオン・ビエラBに所属。その日は、ラス・パルマスで行われたバリオ・アトランティコとの試合に出場していた。当時の年齢は5歳。サッカーといっても、まだ“考えて"プレーするには若すぎる年齢だったに違いない。