5月29日、『朝鮮日報』は2014年ワールドカップの最終メンバーに選ばれたFWイ・グノの特集を掲載。中学、高校時代の師匠であるシン・ホジョル氏へのインタビューを交えつつ、2010年ワールドカップ落選からの復活劇を書き出した。


イ・グノのサッカー人生は『逆転ドラマ』だ。

中学、高校時代に有望株として脚光を浴び、プロ入り後はリザーブリーグMVPを受賞。その後Jリーグに進出して全盛期を過ごした。しかし、2010年ワールドカップのメンバーから脱落し、再び奈落の底に落とされた。

しかし、挫折はしなかった。Kリーグに復帰してAFC最優秀選手賞に輝き、2014年にはようやく韓国代表としてワールドカップの舞台で走ることになった。

逆転に逆転を重ねたイ・グノのサッカー人生は、ある師匠がいたからこそ可能であった。人生の岐路に立った弟子が訪ねてくるたび導きを与えた、富平洞中学校のシン・ホジョル監督である。

中学時代にイ・グノを3年間指導したシン・ホジョル監督。グノが高校2年になった2002年には、富平高校に転任して再会した。イ・グノが代表選手にまで成長する姿を傍で見守り、人生の喜怒哀楽を全て共にした。

中学・高校時代にFWとして全国大会で活躍し、有望株として注目を集めたイ・グノ。ハ・テソンやペク・ジョンファンとともに富平の全盛期を築き、全国大会三冠を成し遂げた。

シン・ホジョル監督は、イ・グノの学生時代をこう評した。

『指導者を必要としない選手だよ。グノは中学、高校時代もプロ選手のように練習していた。メンタルや勝負根性などに優れ、指導が必要ないほどだった。自分で自分をコントロールして練習できる男だ。

グノは子供の頃からフィジカルが素晴らしかった。中学時代は一人で突進しても相手は止められないような状況であったが、高校ではチームプレーが必要になった。しかし、仲間たちを使うプレーを教えたらすぐに習得した。理解が早い選手で、教えやすかった』