現地時間1日に行われたW杯決勝トーナメント1回戦ベルギー対アメリカの試合には、相手チームのシュートの嵐に必死に耐える1人の守護神の姿があった。

アメリカ代表GKで、現在35歳のティム・ハワードである。

この日ハワードが見せた活躍はすでに伝えられている通りである。ハワードはこの試合でベルギー代表に38本ものシュートを許しつつも、それらをことごとくセーブ。結果的には2-1で敗れたものの、もはや神憑り的と呼ぶしかないミラクルディフェンスを見せその評価を再びあげた。

そんなこの試合、ハワードがW杯の新記録を樹立している。

アメリカ『ESPN』によれば、この日ハワードが記録した16セーブというのはW杯における1試合の最多記録であるというのだ(おそらくデータが残っている1966年以降)。

巷には「1試合15セーブ」との情報もあるが、それらはおそらく試合中の記録を参照したと思われる。FIFAの公式サイトでもハワードが記録したのは16セーブとなっている。

今大会は本国との時差も少なく、かつてないほどの視聴者がいると言われるアメリカでは、多くのサポーターがこの試合を見守ったはずだろう。

NFLシカゴ・ベアーズのホームスタジアム、ソルジャー・フィールドもこの通り。

またこの試合後、ベルギー代表ヴァンサン・コンパニがこんなツイートもしている。

二言だけ言わせろ。「ティム・ハワード #Respect」

試合にこそ敗れたアメリカだが、その戦いぶりは見ている者の魂を揺さぶるものがあった。間違いなく、今大会のベストゲーム候補であろう。

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