ホームスタジアムの運用をめぐり、アーセナルが高等裁判所で決着をつけるようだと英国『Mail Online』が伝えている。

アーセナルの新たなホームスタジアムとして、2006-07シーズンから使用されているエミレーツ・スタジアム。別名“アッシュバートン・グローヴ”ともいうこの巨大スタジアムのキャパシティはおよそ6万人で、主に海外チームによる代表戦も行われている。ゴール裏の屋根付近には旧ハイバリーに飾っていた大きな時計も設置されるなど、新型のスタジアムでありながら懐かしさも感じることが出来るスタジアムである。

そんなエミレーツ・スタジアムをめぐり、アーセナルがある野望を抱いているそう。

記事によれば、アーセナルはこのエミレーツ・スタジアムの運用を拡張したいと考えており、ライブ会場として提供する機会を増やしたいという狙いがあるようだ。

現在、年間3回のペースで開催されているエミレーツ・スタジアムでの音楽コンサート。こちらは2013年にエミレーツ・スタジアムで行われたGreen Dayのコンサートの様子で、ご覧のとおり多くの観客がスタジアムに押し寄せている。

他にもMuseやColdplay、Bruce Springsteenなど有名アーティストがエミレーツ・スタジアムでライブの開催実績があり、このライブ回数を今の2倍、つまり年6回にすることによりアーセナルは収益増加を見込んでいるのだ。

しかし、このことに行政が黙っていなかった。エミレーツ・スタジアムのあるロンドンのイスリントンの議会がライブの騒音やファンの歓声を問題視し、今年1月には議会がアーセナルの申請を拒否した過去がある。検察官は「メスト・エジルのような選手を4300万ポンド(当時およそ65億円)で獲得する余裕があるのなら、その貧しさと格闘することはなかっただろう」と皮肉を込めてコメントしている。

そしてこのほど、アーセナルが今回の件に関して検察官の決定には不備があると高等裁判所に持ちかけたそうで、今後バトルが始まることになるという。

先日、マンチェスター・ユナイテッドがAdidasと10年間で総額7億5000万ポンド(およそ1300億円)のユニフォームサプライヤー契約を発表した。クラブはそれぞれ独自の手段で収益を確保しており、今後、こういった形で資金を回収するクラブはもっと現れるかもしれない。

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