28日にハビエル・アギーレ体制になって最初の日本代表メンバーが発表され5人が初招集を受けたが、なかでも驚きなのは先月J1でデビューしたばかりというサンフレッチェ広島のFW皆川佑介だろう。

2013年のユニバーシアード代表で、中央大学から今シーズンよりサンフレッチェへ加入した22歳の皆川。186cmと恵まれた体格を生かしたポストプレー、前線でのハードワークを特徴とする大型FWで、その気力溢れるプレースタイルは元代表の鈴木隆行(水戸ホーリーホック)や巻誠一郎(ロアッソ熊本)を彷彿とさせる。

皆川は今年3月のACL第2節セントラルコースト・マリナーズ戦で早速公式戦デビューを果たしたが、その後はJ1連覇を成し遂げているチームのなかで全く出番を与えられない状況が続いた。しかし、ワールドカップによる中断中にメキメキと力を付け再開後にJ1デビュー&初ゴールを果たすと、以降はコンスタントに途中投入されここまで2得点。天皇杯も合わせると3得点を記録している。

希少な大型FWで今非常に調子がいいことも間違いないが、そうはいってもJ1での出場は僅か7試合でうち6試合が途中出場。先週23日に行われたセレッソ大阪戦で先発デビューしたばかりである。2009年にはU-18日本代表候補に選ばれているが年代別の代表にもほぼ縁がなく無名の存在だっただけに、この段階でのA代表招集は本人もサポーターも驚くほかないであろう。

柏戦でのJ1初ゴール

鳥栖戦での貴重な決勝弾

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