こういったWebサイトを運営していると「世界は広いな…」と感じることが少なくないのだが、またしてもそういった事例を目にしたのでご紹介しよう。

オーストリアのアマチュアクラブ、SKラムは首都ウィーンを本拠地とするクラブだ。5部リーグに相当するLandesliga Westに所属しているが、現在の順位は14チーム中13位。アマチュアリーグということで、写真の通りのどかな雰囲気の中試合を行っている。いわゆる、“街クラブ”なのだろう。

そんなSKラムでちょっとした事件が起きていたようだ。

クラブ所属していたイスマイル・グンデスに70試合の出場停止処分という超ド級の制裁が加えられていたというのだ。

英国『Mail Online』によれば、グンデスはとある試合の86分、レフェリーからこの日2枚目のイエローカードを受け退場処分を命じられる。しかし、この判定に納得のいかないグンデスは怒りが収まらない。

レフェリーの顔にヘッドバッドをお見舞いし、レフェリーは唇から出血。結局病院へと運ばれるまでの事態となったのだ。

今回の件を受けて、グンデスはクラブから解雇されている。それだけでなく、70試合の出場停止処分というルイス・スアレスもビックリな裁定が下ったのだという(スアレスでさえ3度の噛み付き事件で計50試合ほど)。

70試合という数字は、J1であればおよそ2年間の出場停止に相当する。選手としてはある種致命的とも言えるほどの制裁内容なだけに、グンデスにとっても受け入れがたいようで、この判決は狂気じみている。ピッチに戻るためにできることは全てするつもりだ」とコメントしているんだとか。

確かに、ヘッドバッドで70試合という判定はちょっとやりすぎな気がしないでもない(もちろん悪い行為ではあるが…)。しかし、判決を下した協会のスポークスマンは「私たちが知る限り、70試合の出場停止処分というのは前例が一切ない。しかし、彼が行った罪の重さと釣り合っているように思う」とコメントしている。

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