ニューカッスル・ユナイテッドが勝てない。13日のサウサンプトン戦ではアウェーという条件ではあったものの0-4でなすすべくなく完敗、これで開幕から2分2敗の最下位とまさかの低迷をしている。

2010年12月より指揮をとるアラン・パーデュー監督は当初5年半の契約であったが、2012年に8年契約へと更新をしている。8年という長い期間の契約はフロントから信頼を得ている証だが、今夏は9人の選手を3500万£(約61億円)をかけて獲得しただけにサポーターからは「PARDEW OUT!(パーデューよ、チームを去れ!」と痛烈な横断幕を掲げられている。

『BBC』によるとプレミアリーグ開幕から4試合勝ちがないのは2005年のグレアム・スーネス指揮下までさかのぼる様で約10年ぶりの低迷と言える。

最もニューカッスルの低迷は今に始まったことではない。昨シーズンは10位でフィニッシュしているが、1月の移籍マーケットでMFヨアン・キャバイをパリ・サンジェルマンに放出してからチームは急降下。3月にはパーデュー監督が対戦相手のハル・シティMFデイヴィッド・メイラーにヘッドバッドをかまし7試合の出場停止になったこともあってか、0-3、0-4で敗れる様なシーンも目立った。昨シーズンも含めてプレミアリーグ直近12試合で1勝しかしていないのだ(唯一の勝利は5月のカーディフ戦)。中盤で攻守に働いていたキャバイがいなくなったことで大量失点に加え、FW陣の得点が減ってしまったのだ。今季も上げた3得点のうち2つはDF、1つはMFとFWがあげた得点は0という深刻な状態になっている。

サウサンプトン戦後に、クラブのレジェンドであるアラン・シアラーは 「パーデューは大きな重圧を抱えている」と語っているほか、当のパーデューも「次節に向かって全力を尽くす」的なコメントを残している。奇しくも次節の相手は“頭突きをかました”ハル・シティ戦、ニューカッスルにとっては早くも今シーズンの山場がやってきた。

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