今や、世界でプレーする日本人プレーヤーは決して珍しい存在ではなくなっている。ヨーロッパの主要リーグでプレーする選手こそ限られているが、世界のあらゆる地域やディビジョンでのプレーを選択する日本人選手は増加傾向にある。高校や大学を卒業しても、「Jリーグだけが選択肢」という時代は終わったのである。

それと同様に、日本人記者も世界へと飛び出している。インターネットが整備され国内からでもあらゆる国のサッカーに接続しやすくなった現在では、そういった現地記者の知見がより重要視されている。日本人選手の海外流出と海外で活躍する日本人記者の増加は、確かな相関関係にある。

日本時間14日(火)、シンガポールの地で日本代表が対戦するブラジル代表チームにも、その活動を追い続ける日本人記者がいる。『J SPORTS』が放送するデイリーサッカーニュース『Foot!』にも登場する、藤原清美さんである。

藤原清美さんは兵庫県出身のジャーナリスト。1998年W杯フランス大会で初めてブラジル代表チームを取材し、それ以降もセレソンを追い続けるブラジル在住の女性だ。

そんな藤原さんが一目置かれる理由は、代表チームの歴代監督や様々な選手から特別な愛を受けているからだ。

上の動画を見ていただきたい。こちらは、ブラジルサッカーの情報を日本語で分かりやすく紹介するWebサイト『 バモス アオ ブラジル2』さんが公開しているもの。2014年ブラジルW杯の開幕前、ルイス・フェリピ・スコラーリ監督の記者会見で藤原さんが質問をした場面だ。

この動画で描かれている通り、セレソンの記者会見の場では藤原さんが質問する度にどこか和やかな雰囲気になる。“王国"と呼ばれるブラジルだけあって代表チームの記者会見ではギスギスとした雰囲気になりがちなのだが、彼女から発せられる「フェリポン」という独特のイントネーションは、それらを中和させる一種の名物のようなものになっていたのだ。

実際、フェリピ・スコラーリ監督は藤原さんのことを「私の救い!」と話し、笑顔で質問に答えている。藤原さんは外国人記者として初めてブラジル代表チームの同行取材が認められたいう逸話すら持っている。

かつて、これほどまでに愛された日本人記者がブラジルにいただろうか?こうした例は他にもある。

藤原さんにかかれば、あのカカもこの笑顔!

ネイマールもどこかご機嫌の様子。

その交友関係の広さは『Foot!』でも紹介されている通りで、相棒のヴェントゥーラとともにこれまで様々な選手を取材してきた。藤原さんのブログによれば、W杯直前にはチアゴ・シウヴァとカカのインタビューを担当したそうだ。

ここではあえて、藤原さんの情報を書きすぎない。彼女の人となりについてより知りたい方は、 『バモス アオ ブラジル 2』さんのYoutubeチャンネルからご覧いただくことにしよう。きっと、その動画を見終わった頃には、あなたも藤原さんの魅力にとりつかれていることだろう。

日本での露出の機会はそう多くないため、藤原さんのことを知っている人は決して多くはない。しかし、あのセレソンをも虜にする日本人の記者がいることを、日本代表戦前日というこのタイミングで少しでも多くの人に知ってもらえれば幸いである。同じ日本人であることがちょっとだけ誇らしくなる、そんな素敵な日本人記者をご紹介した。

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