1日のチェルシー戦で2得点をあげたトッテナムFWハリー・ケイン、これまで毎シーズンの様にレンタルへ出されていたストライカーがチーム得点王となる活躍を見せている。

「ハリケーン」ことハリー・ケインはトッテナムの下部組織出身、昨シーズン終盤に出番を得て6試合連続でスタメンに起用されると合計で10試合3ゴールをあげた。

今シーズンは開幕戦こそベンチからのスタートだったが、ロスタイムにダイアーのゴールをお膳立てしチームを勝利に導くと、ここまで16試合7ゴールをあげている。先月には、Play Station4のレーシングソフト『The Crew』の発売に合わせたパーティにも登場するなど公私共に充実している様だ。

2013年のU-20ワールドカップのイングランド代表メンバーだったケインだがトッテナムでの登録は188cmの身長に比べ体重65kgとまだまだ細身だ。それゆえブレイクまでに時間がかかると思われていたが杞憂だった様だ。ここまでの7ゴールは右足が3、左足と頭で2つずつとどこからでも万遍なくゴールをたたき出している。

彼の特徴を、あえて語弊を恐れずに言えば「エールディビジ時代の平山選手がこうなってくれたらいいな」を叶えた選手と言えるだろう。駆け引きをあまりしなくても身長+跳躍力の純粋な高さで空中戦を制し、ペナルティエリア外からもミドルシュートやフリーキックでゴールを奪う。足元を兼ね備えた選手でMFとしても機能しドリブルやクロスで味方の攻撃を活性化することもできる。攻撃の担い手として非常に万能なのだ。

10月のELアステラス・トリポリス戦ではハットトリックを達成した後、GKロリスが退場したチーム事情からゴールキーパーを務めた。この時は1失点を喫し、さすがに「ゴールキーパーは本職に任せる」とコメントしている。さすがの万能選手にもできないことはある様だ。

トッテナムは現在5位ながら4位のサウサンプトンまで勝ち点差は2しかない。ケインは言う「我々が良い歩みをしていけば、そこまでたどり着けることはわかっている」。

【厳選Qoly】U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら