『BBC』がイングランド下部リーグでのとある話題を伝えていた。

なんでも、5部トーキー・ユナイテッドに所属するGKジョーダン・シーブライトは車のセールスマンになるために、サッカーを辞めるという。

1994年5月生まれのシーブライトは20歳。今季ダゲナムから加入し、ここまで6試合に出場していたというが、その理由については「正直なところ、試合への愛が冷めた。もはや本当に楽しむことはできなかった。故郷に帰って、いい環境で働くことは自分にとっていい機会だった」などと語ったそうだ。

2011年にキャリアをスタートさせたという若きキーパーはこうも述べたという。

「自分自身のことについて考えなくちゃならなかった。成功したかったけど、フットボール界で自分にそれができるとは見通せなかった。正直なところ、自分が2部やプレミアリーグ、3部のゴールキーパーになれるとは予測することができなかった。自信がなかったわけではない。僕は現実的だった。本当に楽しむことができなかったので、今が潮時だと思った。トーキーに対して正直にならなきゃいけなかった」

先月の時点で辞めることを決断していたシーブライトだが、チーム事情も考慮してFAトロフィー(5~8部までのカップ戦)で敗退が決まるまではチームに留まっていたそう。

この決断について、トーキーのクリス・ハーグリーヴス監督は「本当に勇気あるもの」として、このように話したという。

「珍しいことだ。だが、ジョーダンのような賢く、敏感な人間は自分のやりたいことを分かっており、自分が安定を望むことも分かっている。彼は結婚することになっていて、そうした理由は分かる」、「彼の辞意を受け入れるのは気が重かった。だが、我々は彼の成功を祈っている。彼はラブリーでいいやつ、ともに仕事をするのにはいい人間だった。だが、フットボールへの意欲を失った。どんな分野の仕事でも、職への意欲を失ったならそれは一大事だ」

キャリア通算19試合で“転職"を決めたシーブライトだが、完全にフットボールのキャリアを閉ざしたわけではなく、地元でのトレーニングは続けているとか。なお、彼の退団でトーキーにはトップチームでの経験があるGKが1人だけになってしまったそうで、ハーグリーヴス監督はユース選手への期待を語りつつ、補強の可能性も否定しなかったそうだ。

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