元オランダ代表のパトリック・クライファートは、母親の故郷でカリブ海に浮かぶキュラソー代表チームの監督に就任することが決定した。5日に行われた記者会見で発表され、オランダを筆頭に世界の各メディアが伝えている。

キュラソーの宗主国であるオランダでは情報が二転三転した。昨日、あるメディアが「クライファートはキュラソー代表の監督になるだろう」と報じれば、別のあるメディアは「クライファートはキュラソー代表の監督ではなく、スーパーバイザー(アドバイザー)になる」と否定。どちらも5日に当地で会見を開く旨は伝えており注目が集まっていたが、最終的にはチームを指揮することが決まった模様だ(ただ肩書きが明確に「監督」とならない可能性はある)。一部メディアは契約期間を6ヶ月とも報道している。

クライファートは現在38歳。現役時代にアヤックスやバルセロナなどの名門で活躍し、オランダ代表でも79試合40得点を記録。引退後は母国のクラブでコーチや、ルイス・ファン・ハール率いるオランダ代表のアシスタントを務めていた。

キュラソー代表はオランダ領アンティル諸島の解体により2010年に再スタートを切った。最新のFIFAランクは160位で勿論これまで大きな大会に出場した経験はないが、2018年ロシアW杯出場を目指し昨年からクライファートに熱烈なラブコールを送っていた。

クライファートにとってこれが監督キャリアのスタートとなるが、

「キュラソー代表と島のために、何か素晴らしいことをしたいね」

と大きな期待を胸に抱負を語っている。

キュラソー代表は今月末にW杯一次予選でモントセラト代表とホーム&アウェイ戦を行い、勝ち上がれば6月にキューバ代表と対戦することが決まっている。かつて欧州を席巻した“早熟の天才"は、指導者としてカリブの海に旋風を巻き起こすことが出来るだろうか。