こんにちは。地球の反対側の皆さんにはこんばんは。

本日はお忙しい中ありがとうございます。今日の会見ではウルグアイ代表引退をお伝えしたいと思います。

自分にとっては難しい決断だったが、これを下す時が来たのではないかと感じた。家族に相談し、先週タバレス監督やスタッフ、チームメイトにも伝えた。新しい世代に道を譲るときが来たのではないかと思う。

2006年に世代交代のプロセスを経験したが、(6月に開催される)コパ・アメリカと(2018年W杯)南米予選を前に今まさしく同じように代表が新たな道を歩む時が来たと思い、今回の決断に至った。代表にとっては今後も厳しい挑戦が続くと思うが、あるべき姿を見せ続け、結果を出してくれると信じている。

今日からは私も国民の一人として応援し続けていきたい。

W杯MVPの偉業…言葉だけでなくプレーや姿勢で示す

振り返れば小さい時からサッカー選手を夢見てきた。父からは、祖父がどれだけすごい選手だったかを聞いてきた。父と一緒にスタジアムに行き、帰ったらボールを持って、試合を思い出しながら練習した。

しかし、そのころはどんな人生が待ち受けているかなど想像すらしていなかった。

私は幸いにも3回のW杯、コパ・アメリカに出場できたが、南アフリカは私の人生の中でも最高の思い出の一つだ。4位という結果を収め、得点王になり、ドイツ戦での得点がベストゴールになり、MVPにも輝いた。

しかし何より大切なのは、代表チームが国民に大きな感動を与えたことではないかと思う。

W杯が発足したころに近い結果を何十年ぶりに残せただけでなく、今日ではなかなか見られない一体感を選手、スタッフ、国民が分かち合えたという意味で最高の大会だった。国民皆がウルグアイ人であることの誇りを感じ、強い絆で結ばれた。その一員であったことを何よりも誇りに思う。

いつも言うことだが、リーダーは言葉だけでなくプレーや姿勢で示すことが大事。それをしっかり伝えられたと思うし、監督からも感謝していると言われた。これからも一人の選手として、その姿勢を貫いていきたいと思う。

特別だったコパ・アメリカ制覇、支えてくれた全ての人に感謝

さらに、私と家族にとって特別だったのは2011年のコパ・アメリカ優勝だ。祖父と父の二人が成し遂げた南米王者を私も経験できた。フォルラン家、コラソ家の3代で4回南米王者になったことは、家族の歴史、世界のサッカー史にも刻まれることではないかと思っている。

代表で数多くの思い出があるが、ロドルフォ・ロドリゲスの最多出場を超え、スカローネの最多得点記録を破ったことも印象に残っている。

その中で最も大切なのは、代表で時間を共にしたスタッフや選手がその道のプロであるだけでなく、人として最高の仲間、心からのアミーゴであったということだ。

いろいろな方の事を思い出すが、特にU-20からフル代表に至るまで、テクニカルスタッフ、メディカルスタッフ、メディアの方々にお世話になってきた。そして改めて言うが、国民に心から愛された代表の一員であったことを心から誇りに思う。心から感謝したい。

温かい声援を送ってくれた国民の皆さん、世界のどこにいても励ましの言葉をかけてくれた国民の皆さんに感謝します。本当にありがとうございます。

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