今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝ラウンド1回戦も全16試合、8つの対戦カードが終了した。

結局勝ち抜けたのはスペイン3チーム、フランス2チーム、ドイツ、イタリア、ポルトガルの各1チーム。スペイン勢がさすがの実力を見せる一方、イングランド勢は1チームもベスト8に進むことができなかった。準々決勝の組み合わせ抽選会は20日(金)に行われるが、こちらの行方にも大きな注目が集まりそうだ。

さて、そんな今シーズンのベスト16の対戦カードの中で、チェルシー対PSG戦とともに延長戦まで続いた試合がアトレティコ・マドリー対レヴァークーゼンの試合だった。

バイ・アレーナで行われた1stレグは、ハカン・チャルハノールのゴールによりレヴァークーゼンが先勝していた。しかし、ビセンテ・カルデロンの2ndレグではアトレティコがマリオ・スアレスのゴールより先制。試合はそのまま延長後半まで進むもののゴールは生まれず、PK戦で決着がつくことになった。

このラウンドで120分間の戦いとなった両者。いずれも「走力」や「トランジション」、「インテンシティ」という要素を大事にしているチームであり、指揮官であるディエゴ・シメオネとロジャー・シュミットは次世代のフットボール界を担う存在として注目されている。

そんな両者がCLの舞台で120分間を戦ったら一体どうなるのか?この試合のスタッツが凄まじいことになっていた。

こちらは、UEFAがリリースしているメディア向け資料『Press Kit』。様々なデータが掲載されているのだが、中央部分にご注目。

"Distance Covered"、つまりこの試合での走行距離を示す値なのだが、アトレティコ側で149.099km、レヴァークーゼン側で151.692kmとなっている。

120分間とはいえ、これれは参加全チームのシーズンアベレージを35kmほど上回っている計算である。また、同じく延長戦を戦った2014年ワールドカップ決勝ドイツ対アルゼンチン戦では、ドイツが112.053km、アルゼンチンが102.785kmの走行距離だったことからも、この両者がどれだけ走っていたかが窺える(もちろん単純に比較はできないが)。

CLでは試合後必ずこの走行距離を発表しており、以前はドルトムントがその圧倒的な数字をたたき出し話題となっていた。しかし、いくら120分間とはいえ150kmを記録したケースはそうお目にかかれるものではない。両チームのプレースタイルは、これ以上ないほど直接的にスタッツへと反映されていた。

なお最後になったが、試合はPK戦の末アトレティコ・マドリーが勝利している。