2013年5月、UEFAに加盟したイギリスの海外領土ジブラルタル。同年11月には初の国際親善試合を行っており、昨年9月からスタートしたEURO2016予選で初めてUEFA公式戦を戦っている。

ここまで4節を終え、4戦4敗を喫しているジブラルタル。0得点21失点と散々な結果が続いていたが、29日に行われた第5節スコットランド戦で歴史的な一歩を踏み出す。

Scotland captain Scott Brown shakes hands with Gibraltar counterpart Roy Chipolina (right) ahead of kick-off.#SCOGIB#WeAreScotland
Posted by Scotland National Team on 2015年3月29日

スコットランドを代表するスタジアム、ハンプデン・パークに訪れたジブラルタル代表。試合は18分にスコットランド代表FWショーン・マローニーにPKを決められ先制される苦しいスタートとなった。

しかし、そのゴールからわずか72秒後、ジブラルタルのサッカー史上に残るゴールが生まれる。

おそらく、失点後のファーストプレーであっただろう。スコットランドの空いたスペースを確実に突き、UEFA主催コンペティションでの嬉しい初ゴールを奪った。

歴史に残る1stゴールを決めたリー・カスシアロは警察官、このゴールをアシストしたアーロン・パヤスは法律事務所を経営する弁護士であるという。試合は結局6-1でスコットランドが勝利したが、UEFAでも最高レベルのスタジアムで伝統あるスコットランドから得点を奪ったことは大きな自信につながるはずだ。

ジブラルタルサッカー連盟の公式HPでは今回の試合について伝えており、その最後には「敗れはしたが、この試合はリー・カスシアロが19分に素晴らしいゴールを記録したとジブラルタルに住むすべての人に記憶されるだろう」と触れられていた。

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