-多くのファンはHAGLアーセナルJMG(※Vリーグ1部ホアン・アイン・ザライの下部組織)が輩出した黄金世代のメンバーを代表で使ってほしいと思っていますが、三浦監督の哲学は、HAGLアーセナルJMG(攻撃的且つ美しいサッカー)のそれとは異なります。三浦イズムとHAGLのプレースタイルの融合は難しいでしょうか?

三浦「そうは思いません。選手たちはまだ若いですから、私の練習方法とサッカースタイルにも早く適合しました。彼らはもっと色々なスタイルのサッカー、他の環境のサッカーに触れるべきだと思います。」

-ベトナムで1年近く働いていますが、ベトナム人選手のピッチでのプレーやベトナム人についてどう思いますか?ベトナムサッカーが発展するために、まず何をすべきだと思いますか?(Eメールから)

三浦「私がベトナムに来た当初、ベトナム人選手についての情報は殆どありませんでした。その後、Vリーグの試合の視察を通してプレーを研究してきましたが、ベトナム人選手は一般的によく練習し、意見を聞く耳を持っています。

こうした要素は、これまでに私がベトナム代表を率いた間に彼らが見せた成長の基盤になってきました。アジア大会、スズキカップ、リオ五輪1次予選でも、それを証明して結果を残しました。

そうした点から私は選手たちをリスペクトしています。ベトナム人は、みんなフレンドリーで穏やかですが、少し心配性なところがあります。欧米人と違って、威張ることがないので、日本人の私にとってベトナムの環境は働きやすいです。」

(C) bongda+, 三浦俊也監督

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