7月に入りいよいよ活況を呈してきた選手の移籍市場。毎日選手の様々な動向が報じられ、実際に決まるものもあれば「移籍間近!」といった状況から別のクラブへといったことも珍しくない。

そうした状況を本来であれば達観した様子で上から眺めているはずの欧州サッカー連盟(UEFA)も、市場の“熱”に影響されてか「移籍金ゼロ選手のベストイレブン」を公式サイトで発表していたので紹介したい。

「過去20年間に移籍金なしでクラブを替えた選手」という条件で彼らが選んだベストイレブン。まずは後ろ寄りの選手から。

ブラッド・フリーデル(GK、アメリカ)
2011年、アストン・ヴィラからトッテナム・ホットスパーへ

マルクス・バベル(DF、ドイツ)
2000年、バイエルン・ミュンヘンからリヴァプールへ

ソル・キャンベル(DF、イングランド)
2001年、トッテナム・ホットスパーからアーセナルへ

エステバン・カンビアッソ(MF、アルゼンチン)
2004年、レアル・マドリーからインテルへ

アンドレア・ピルロ(MF、イタリア)
2011年、ミランからユヴェントスへ

GKは今年5月に惜しまれながら現役引退を発表したフリーデル。トッテナムへ移った時点で40歳を超えていたが、エウレリョ・ゴメス、カルロ・クディチーニとのポジション争いを制して開幕からスタメンの座を手にし、2012年4月には300試合連続出場を達成した。

ブラックバーンからアストン・ヴィラ、そしてトッテナムと、二度の移籍を挟みながらの達成は快挙というほかない。

フリーデルの近況。プラハで行われたUEFAプロライセンスの講習において、元チームメイトで懐かしのトルコ代表トゥガイ・ケリモール、アリフ・エルデムらと再会!

他では、キャンベルによるアーセナルへの「禁断の移籍」。そしてアントニオ・コンテ監督就任、新スタジアムの完成と時を同じくしてミランからフリーで加入し、リーグ4連覇に貢献したピルロなどが挙げられている。

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