― ファン視点で見た場合のビーチサッカーの魅力というのは?

ありきたりかもしれないですが、ゴールがたくさん入るところです。展開が速い上にアクロバティックなプレーも多いですし、選手と観客の距離も近いので迫力があります。『本当のビーチサッカー』を見れば絶対に楽しんでもらえると思います。

― それでは最後に、今回のワールドカップに向けて。これまでの最高成績はベスト4(2005年)ですが、その上へ行くために必要なものは何でしょう?

とにかく結果がすべてなので、何が何でも優勝して、2011年のなでしこジャパンのように“状況”を変えたいと思っています。日本は島国なのでビーチサッカーができる場所はたくさんありますし、もっと身近な存在になっていくために、結果ですね。それのみです。

― ありがとうございました! ちなみに大会全体の展望という意味で、ビーチサッカーで今一番強い国はどこですか?

前回王者のロシア、次にブラジルですかね。昨年のインターコンチネンタルカップではブラジルが久々に勝ちましたが。ロシアは環境が違います。資金が豊富でドーム型のビーチコートがたくさんあって、リーグもしっかりしています。選手もポーカーフェイスで、きつくても嬉しくても表情があまり変わらず淡々とプレーしていますね。今大会も優勝候補。あと前回準優勝のスペインも強いです。


日本では今年4月、ようやく日本サッカー協会(JFA)が「日本ビーチサッカー協会連盟(JBSF)」を創設するなど、競技を取り巻く環境がまだまだ発展途上といえるビーチサッカー。それでも現状、すでに世界で戦える力を持っており、何よりサッカー選手の育成という意味でも今後注目される可能性を十分に秘めている。

明日9日にいよいよ開幕するワールドカップ。“状況”の打破をかけて臨む日本は、初日にいきなり開催国ポルトガルと対戦。

試合は現地時間の9日14:30、日本時間の同22:30キックオフとなっており、その後はいずれも中1日でアルゼンチン、セネガルと対戦する(※ビーチサッカーの試合間隔はサッカーに比べて短く、16チームが参加する今大会の開催期間も7月9日から19日までの11日間。グループステージの上位2チームがベスト8へ進む)。

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