FAカップ連覇を成し遂げたアーセナルだが、2014-15シーズンのプレミアリーグでは3位。2003–04シーズン以来となるプレミア制覇は選手、サポーターにとって悲願と言えるはず。

そんななか、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は来季のタイトル奪取に向け、“10番”メスト・エジルを軸としたチーム作りを行う見込みだと英紙『mirror』が伝えている。

もちろん10番といっても背番号を変えるといったことではなく、役割である。

4200万ポンド(約80億円)ともいわれるクラブレコードで2013年夏にレアル・マドリーからアーセナル入りしたエジル。ケガに加え、左右のワイドで使われることもあり不満だったともされているが、昨季は本職のトップ下で起用された際、本来のポテンシャルを発揮してみせた。

この活躍ぶりを受けて、ヴェンゲルはタイトル争いに向けてエジルがキーマンになると考え、来季は彼を中心としたチームづくりを決心したとのこと。エジルについてはかつてレアル・マドリーに彼を引き入れたジョゼ・モウリーニョも「世界最高の10番」と評している。

昨季は4-2-3-1の形が多かったアーセナル。今季の予想として、同紙では3の真ん中はエジル、左はアレクシス・サンチェス、右はアレックス・オックスレイド=チェンバレン。そして、センターハーフはコクランとカソルラのコンビに加え、ウィルシャー、ラムジー、アルテタ、フラミニ、ロシツキーの熾烈な争いになりそうともしている(フラミニにはリーグ1のバスティアが獲得に興味を示している)。

ラムジー、ロシツキーあたりは攻撃的なポジションでも起用されるだろうが、どこのポジションでもハイレベルなスタメン争いが展開されるのは必至。今後中盤に補強を敢行することも十分ありえるなか、エジルが“10番”としてチームを牽引することはできるだろうか。

最後に3月時点で『Opta』が提示したデータを紹介。

プレミアリーグで10アシスト以上記録した選手のなかで、エジルは時間ごとのアシスト率が3番目に高いという(224分に1アシスト)。No.1が元アーセナルのホセ・アントニオ・レジェスというのも意外だが…。

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