昨年夏、マンチェスター・ユナイテッドはクラブ史上最高額となる5970万ポンド(現レートで、約114.7億円)でアンヘル・ディ・マリアを獲得した。

レアル・マドリーでは攻守のキーマンといえるほどの絶大な存在となっていたアルゼンチン代表MFは随所に確かなプレーを見せた。ただ、再建中のユナイテッドではあまりにもチーム状況が異なり、結局フィットし切れず。この夏にもパリ・サンジェルマンへと移籍するのではないかと噂されている。

そんななか、英紙『Daily Mail』ではコストパフォーマンスの視点で見たユナイテッドのベスト移籍とワースト移籍というような記事を配信していたので紹介する。

なお、日本円換算はすべて現行レートによるもの。

アンヘル・ディ・マリア

2014年レアル・マドリーから5970万ポンド(114.7億円)で加入→4500万ポンド(86.4億円)で売却?
移籍コスト:1470万ポンド(28.2億円)※推定
先発出場:24試合
先発1試合ごとのコスト:61.25万ポンド(1.17億円)

ユナイテッドが苦しんでいたシーズン序盤でさえ、ディ・マリアは当初印象的であった。だが、チームの問題を解決するためファン・ハール監督が戦術を変更したことで、ディ・マリアはチームに増々はまらなくなるようになり、ピッチ脇へと追いやられ、好ましい役割ではほとんどプレーできなかった。また、2月に起きた自宅への侵入事件によってかなり動揺したとも伝えられている。

ウェイン・ルーニー

2004年、エヴァートンから2560万ポンド(49.2億円)で加入
先発出場:428試合
先発1試合ごとのコスト:5.9812万ポンド(1149.5万円)

もし全ての移籍がルーニーのケースのように機能すれば、ユナイテッドはいまだ残る負債をすぐさま一掃できるだろう。ゴール、闘志、決断力、そして、1,2度は間違いなく退団するかに見られることもあったが、相当な持久力はこのリストにおいて彼をバーゲンといえる存在のひとりにしている。