8月3日、国際NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は「リビアで逮捕されたサーディ・アル・カダフィ氏が激しい拷問を受けている」と報じ、その映像を公開した。

映像では民兵に目隠しをされ平手打ちを加えられているほか、足の裏に打撃が加えられている場面が収められている。映像が撮られた日にちについては不明だとのこと。

HRWはこれに対して人権を侵害する行為であると非難しており、被拘禁者の尋問に関して行われている行為に重大な懸念を示している。

サーディ・アル・カダフィは1973年生まれの41歳。リビアの指導者であったムアンマル・アル・カダフィ大佐の三男であり、リビア代表選手としても活躍したことで知られる。

2003年にはセリエAのペルージャに移籍し、その後ウディネーゼ、サンプドリアにも所属。イタリアで活躍は出来ずドーピング検査で陽性になったこともあり酷評されたが、国内では十分な実績を持つ選手であった。

引退後は政治家、軍人として政府の一員となり、開発事業に関わったほか、特殊部隊の司令官として2011年のリビア内戦では指名手配を受けている。

カダフィ政権崩壊後はニジェールに逃れていたものの昨年3月に身柄を拘束され、リビア新政府の刑務所に収監されているという。

既に次男のサーイフ・アル・イスラームに対しては当局から死刑宣告が言い渡されており、サーディにも同じように極刑が宣告される可能性が高いと推測されている。