9月2日、『SBS』は『Courier-Mail』のレポートを引用し「昨季までブリスベン・ロアの監督を務めていたマイク・マルヴェイ氏は、賃金未払いを理由にクラブを訴えた」と報じた。

マイク・マルヴェイ氏はイングランド生まれの指導者で、2012年にブリスベン・ロアの監督に就任。2013-14にはレギュラーシーズン、そしてグランド・ファイナルの両方を制覇する大きな結果を残している。

しかし昨季の序盤戦で成績を残せなかったために11月末に解任され、チームを離れた。現在はマレーシアのサバーFAで監督を務めている。

記事によれば、彼はまだ在任最終年度の給与を全額受け取ることが出来ておらず、クラブを訴えるための手続きを既に進めているという。

さらに、地元のガンバロ・グループ(ホテル、レストランなどを展開している)が、6月に返済されるはずだった30424ドル(およそ257万円)が未払いになっていると主張し、最高裁判所に訴えを起こしているとのことだ。

この裁判については9月16日に判決が言い渡される予定になっている。

先日ブリスベン・ロアは、クイーンズランド・ラグビー・ユニオンから練習場のレンタル料が未払いになっていると訴えられており、判決が言い渡される予定だった8月19日の直前になんとか和解にこぎ着けた。

しかし今回さらなる債務の未返済が発覚したことにより、再び同じ危機に見舞われることになった。

ブリスベン・ロアのオーナーを務めるバクリー・グループは、現在クラブを売却するための交渉を行っていると言われているが、まだ進展はみられていない。

オーストラリアサッカー連盟はバクリー・グループに対して現在の状況を改善させるためのプランの提出を求めており、もしそれが実現不可能だと判定された場合、Aリーグライセンスが剥奪される可能性もある。

もちろん、裁判で破産が認められてしまえば、それ以前にクラブには致命的な危機が訪れることになる。

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