この夏の移籍マーケットで最後の最後に待っていた、ドラマチックかつコミカルな顛末。最終的には実現するだろうとみられていたダビド・デ・ヘアのレアル・マドリー移籍は結局冬以降へ持ち越しとなった。

1990年11月7日生まれ。まだ24歳のデ・ヘアだが、その実力は各国代表GKが揃うプレミアリーグでも屈指とされている。

アトレティコ・マドリーでプロとなった彼は2009年、18歳の若さでリーガ、そしてCLにデビュー。1歳年上のライバル、セルヒオ・アセンホがU-20代表の守護神だったにも関わらずレギュラーの座を掴むと、1年目からEL制覇に貢献。翌2010-11シーズンには全38試合に出場した。

2011年に移籍したマンチェスター・ユナイテッドではアンデルス・リンデゴーアにポジションを奪われる時期もあったが、ここ2シーズンは絶対的な存在として君臨。数々の印象的なセーブを見せ、2年連続でファン投票と選手投票によるシーズンMVPをダブル受賞している。

そして、ユナイテッドとの契約満了まで1年となったこのオフ、デ・ヘアはレアル・マドリーへの移籍を希望。マドリーもイケル・カシージャスをポルトへ放出して新守護神の受け入れ準備を整えていたのだが、最後のところでかみ合わず実現には至らなかった。

開幕からスタンド観戦が続くデ・ヘアに対し、ユナイテッドがここぞとばかりに新契約を申し出たとも伝えられており、今後も目が離せない展開が続きそうである。

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