夏の移籍ウィンドウが(たいがいの国で)閉鎖してしまった。

”The End Of Summer”な焦燥感がハンパない今日この頃だが、すでにサッカー界は冬の移籍ウィンドウに向けて動き出している。

移籍の話題の中心となるのはやはりビッグネームだが、話題になる根拠として残りの契約年数が挙げられる。残りの契約が半年になると国外のクラブとの交渉が可能になるからだ。デイヴィッド・ベッカムがLAギャラクシーと交渉したのもこれに基づいている。

もちろん、12月までに契約を延長する選手もいるだろう。しかし、「欧州メディアがこぞって移籍の噂を報じ始める選手たち」として残りの契約が1年となった選手の中から注目すべき選手たちをピックアップしてご紹介しておきたい。

ダビド・デ・ヘア

所属:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:スペイン
ポジション:GK
年齢:24歳

ご存知オールド・トラッフォードの守護神。彼が今夏レアル・マドリーのNo.1ターゲットであったことは間違いない。マーケット開放後、早い段階で銀河系軍団はキャプテンのイケル・カシージャスをFCポルトに放出しており、デ・ヘア獲得への意気込みは非常に大きかった。

スペイン代表GKは加入当初こそ批判や不安視する声が大きかったものの徐々に成長。今やプレミアリーグNo.1のゴールキーパーと評しても問題ないだろう。

デッドライン移籍が濃厚とされながらも、最終的に事務手続きの不備によって移籍は実現しなかった。1年待てば無償で獲得できるだけに、冬のマーケットで売却されるかどうかは非常に怪しい。

レアル・マドリーがGKに不安を抱えていれば間違いなく移籍に動くはずだが、マーケットが再度開く前にマンチェスター・ユナイテッドが来夏の売却を前提にしてデ・ヘアの待遇を改善し、契約を延長する可能性も充分にあり得るだろう。

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