アフガニスタン代表のこのところ

南アジアのチャンピオンとなったアフガニスタンであるが、まだワールドカップやアジアカップの予選を突破したことはない。

ちなみに、アフガニスタンは既に南アジアサッカー連盟を脱退しており、今年設立された中央アジアサッカー連盟に加盟している。今後はイラン、ウズベキスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタンというよりレベルの高い場所で戦うことになる。

さらに余談ではあるが、この中央アジアサッカー連盟の初の大会となったU-15中央アジア選手権は『SPORT FOR TOMORROW 日本・中央アジアU-15サッカー交流プログラム』として今年3月23日から日本のJ-GREEN堺で開催された。日本代表、JFAアカデミーU-15、京都サンガF.C.U-15、FC東京U-15深川も参加している。


話を戻すと、アフガニスタンはまだ南アジア地域以外では目立った結果を残すことは出来ておらず、おそらく今後大会が行われる中央アジアの6チームの中でも最弱となるだろう。

力関係として考えれば、先日日本が戦ったシンガポールよりはやや下、カンボジアよりは上……という実力である。

これまでの2試合では、初戦のシリア戦で0-6と敗北する最悪のスタートを切ったが、その5日後のカンボジア戦ではアウェーながら攻めに攻めて0-1と勝利を収めている。個人的な感想でいえば、これは実力以上でも以下でもないだろう。

日本戦の準備という形でタイに乗り込んで戦った親善試合は2-0と敗北しているが、10分過ぎから強烈なスコールが降り出したためにピッチが酷いことになり、90分間の大半でまともなサッカーにならなかった。

そのため、こちらにとってもあちらにとってもシステム以外はそれほど参考になるとは言えないが、タイを相手にかなり苦戦しており、守勢に回る時間が長い内容だった。最終ラインもマークが安定せず、ハイライトを見るだけで分かるだろうが「よく2失点で済んだな」という試合である。

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