『Il Guerin』は「前日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、週末に行われるミラノダービーについて語った」と報じた。
ミラン、そしてインテルの両チームを率いた経験を持っているザッケローニ氏。昨年日本代表の監督を退任してからはフリーの状態となっている。
日曜日に行われるミラノダービーについては、拮抗しているもののややインテルの方が上だと分析し、ミランには違いを作れる選手が見当たらないと答えている。
アルベルト・ザッケローニ
(前日本代表監督)
「(日曜日にはどちらが勝つ?)
これはなかなか拮抗している対戦だ。両者ともに建設途中のチームだよ。ただ、一般的な目で見れば、ミランよりもインテルの方が少し質が高いスカッドを持っていると感じるね」
「(違いを生むことが出来る補強はあった?)
もし一貫性を手に入れることができれば、ステヴァン・ヨヴェティッチは間違いなくインテルにとって重要な選手になるだろうね。一方、ミランにはバランスを崩せるような選手を見つけることは出来ない」
「(ミランはバロテッリを獲ったが?)
それほど負担はなかった。彼は若く、大きな資質を持っている。ミランは彼にスタメンのチャンスを与えるべきだ。どうするかはそれからの話だ。
フットボールというのはチャンスで出来ている。上手くいかなくても、何も起きないだけだ。上手くいったら、彼らは当たったということになる。ガッリアーニは新人ではない。私は彼と共に3年働いたが、偉大なリーダーだったよ」
「(マンチーニとミハイロヴィッチについては?)
また二人の監督を評価するには時期尚早だよ。夏の段階ではサッカーは分からない。まだ長い道があるのは明白だ。彼らの働きを見よう。私のチームはいつも後半戦で予想以上の結果を残したよ」
「(他の監督については?)
これは昨季の結果と、個性やキャラクターだけの話だが、最高の監督はロランド・マラン(キエーヴォ)だったとハッキリ言える。
ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(ジェノア)、そしてステーファノ・ピオーリ(ラツィオ)も良い。自分がディレクターや会長だったら、練習の間彼らに会いに行くだろうね」
「(スクデットはもう決まっているようなもの?)
いいや。そんなことはない。しかし、自然な流れでいえばユヴェントス、ローマ、インテル、ナポリ、それからミラン、ラツィオ、フィオレンティーナになるだろう」
「(代表チームはあまりいい時間を過ごしていない)
問題は、我々のリーグは誰が見ても『イタリア人よりも多くの外国人がいる』というものになってしまったことだ。昔よりも選択肢は少なくなっている。そして、誰もが個々の選手の成長に対して取り組むことを怠っている。
我々は作り出す方法を忘れてしまった。そして手に取ったのが戦術だ。いくつかのポジションには人材が欠けており、代表監督は2、3人の中から選択することを強制されている。そして、最初から最後まで選択の余地がないまま監督の責任となっていく」
「(監督に戻ることは?)
何をするかは決めていないが、まだ飢えがある。しかし、私はただ仕事をするだけというのは好まない。提案が興味をそそるなら、ということになる」