それでは、グループFの順位表を見てみよう。
黄色く囲った部分がルーマニアの成績である。
ホームとアウェイのいずれでも2勝2分という成績を収めているのだが、ここまであげた得点はわずかに7。これは6チームが在籍する8グループの上位2チームの中で、最も少ないゴール数である。
さらにルーマニアは、予選8試合で1失点しか喫していない。これは第2節ハンガリー戦でバラージュ・ジュジャークに奪われたものだが、失点1というのは予選に出場している53チーム中最少のものだ。
上位2チームの中では最少得点、しかし失点数は全チームの中で最少…。なんだか良いのか悪いのかハッキリしない感じであるが、1試合1試合を上手くマネージメントし、波乱が続くグループFで2位につけていることだけは確かである。
こうしたこともあり、先日発表された最新のFIFAランキングでもルーマニアは8位につけている。7月に発表された2018年ワールドカップヨーロッパ予選における抽選会のポット分けでは、ドイツやスペインらとともにポット1に入った。
なお、ルーマニアのここまで全7得点の内訳はパウル・パップとボグダン・スタンクが2得点ずつ、クラウディウ・ケシェル、チプリアン・マリカ、ラウル・ルセスクがそれぞれ1得点。
各組で上位につけるチームには得点ランキングでも上位に入っている選手がいるケースが多いのだが(例えばドイツのトーマス・ミュラーは8得点、イングランドのウェイン・ルーニーは6得点、アイスランドのギルフィ・シグルズソンが5得点)、それぞれの試合でヒーローが存在しているようだ。
ちなみに、ここまで2得点をあげているパウル・パップはDF。首位を走る北アイルランド戦で2ゴールをあげ、チームの勝利に大きく貢献している。
ルーマニアは来月ホームでフィンランド戦を、再来月にはアウェイで北アイルランド戦を戦う。