2013年7月から約半年間、J1・湘南ベルマーレに在籍したブラジル人GKアレックス・サンターナを覚えているだろうか。

日本はもちろんブラジル国内でも全く無名に近い存在だったが、加入早々奇怪なダンスで大久保嘉人のPK失敗を誘発するなど守護神として12試合に出場。その個性的な風貌もあって人気者となった。

残念ながら湘南は16位でJ2に降格し、アレックスも契約満了に伴い母国に復帰。それから1年半以上の月日が流れたのだが、彼は母国で大きな成長を遂げているようだ。

湘南を退団したアレックスは2014年1月、サンパウロ州の小クラブであるミラソウに加入し、数か月後にフィゲイレンセへ移籍する。

フィゲイレンセは全国レベルでは典型的なエレベータークラブとして認識されているが、サンタカタリーナ州選手権では最多17度の優勝を誇る強豪だ。そのクラブでアレックスは控えに甘んじ、昨年は全国選手権で1試合も出番を得ることができなかった。

しかし今年に入りレギュラーの座を獲得。州選手権で守護神として連覇に貢献すると、全国選手権でもここまで24試合中21試合にプレーしチームを牽引しているのである。

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