10月3日、『Straitstimes』は「2016年度に創設が予定されているASEANスーパーリーグは、資金難のために見通しが暗くなり始めている」と報じた。

昨年東南アジアサッカー連盟(AFF)が提唱し、2016年からスタートする予定だったのがASEANスーパーリーグ。

加盟12協会(オーストラリア、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ブルネイ、東ティモール)のクラブが集まり、優勝者がAFCチャンピオンズリーグのGLに組み込まれるという構想だ。

開幕までにはもう時間がない状況となっているが、スケジュールは未だに白紙。そこには資金の調達に苦しんでいるという状況があるようだ。

カンボジアサッカー連盟の副会長を務めているヒエフ・サメス氏は『Sunday Times』に以下のように答え、初年度をスキップするかもしれないと話した。

ヒエフ・サメス
(カンボジアサッカー連盟副会長・東南アジアサッカー連盟副会長)

「私は、各々のフランチャイズを実行するため、500万ドル(およそ6億円)の費用がかかると理解している。

我々はお金を持っていない。財政的な支援を得ることが出来なければ、カンボジアは少なくとも最初のシーズンをスキップする必要がある」

記事によれば、東ティモールやラオスも資金難に苦しんでいるほか、マレーシアやタイは国内リーグの注目度が薄れるという点において積極的な意思を持っていないようだ。

また、インドネシアは未だにリーグの分裂問題が終息しておらず、政府がサッカー連盟に介入したと言うことでFIFAから資格停止処分を受けている。

ASEANスーパーリーグは2016年8月に開幕し、その後8ヶ月にわたって行われる予定であったが、その加盟国の足並みが揃わない状況が続き、不透明な状況になっている。

北欧で行われていたロイヤル・リーグも関心の低下と財政的な理由からわずか3年で終了することになり、後継の大会も実現していない。トップのカテゴリ以外に人の興味を継続させることの難しさを表している。

オーストラリアが加盟してレベルが一気に向上したASEANであるが、各連盟の財政や組織が安定しないことで大きなダメージを受けているようだ。

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