4日に行われたフランスダービー。先制したのは、ここまでのリーグ戦ですでに4敗を喫するなど元気のないマルセイユだった。

30分、アブドゥラジズ・バラダのクロスにミッチー・バツフアイーが頭で合わせて、これがゴールに。ライバルチームのゴールに、パルク・デ・プランスはブーイングに包まれた。

しかし、ここまで無敗のPSGは即座に反撃を開始する。前半終了間際にズラタン・イブラヒモヴィッチが2ゴールをあげ、前半のうちの逆転に成功したのだ。

この2ゴールにより、イブラヒモヴィッチはPSGでの通算ゴール数を110にまで伸ばし、ペドロ・パウレタが持っていたクラブレコードを更新。このような大一番で偉業を成し遂げるあたり、さすがはズラタンである。

さて、そんなイブラヒモヴィッチがこの日あげた2ゴールはいずれもPKであった。

1つ目は自身が相手GKスティーヴ・マンダンダとの接触で獲得したもの、2つ目はコーナーキックの折り返しが相手選手のハンドを誘ったもの。どちらもイブラヒモヴィッチが得たものであった。

そのキックを見てみよう。

実は2点目を蹴る際、キックの直前に他の選手がペナルティエリア内に入っており、やり直しの判定が下っている。つまり、イブラヒモヴィッチはこの日3本のPKを蹴ったことになるのだが…何かお気付きになることはないだろうか?

実はこのイブラヒモヴィッチ、3本全てでマンダンダの逆を取っていたのだ!

静止画で見てみよう。

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