『Guardian』は「フィリピン代表監督を務めているトム・ドゥーリー氏はインタビューに答え、我々は第二のアルゼンチンになれると話した」と報じた。

トム・ドゥーリー氏は1961年生まれの53歳。西ドイツで生まれ、カイザースラウテルンやレヴァークーゼン、シャルケ04でプレーしたスイーパーであった。

彼の父親は駐留軍のアメリカ人であり、その縁があって1992年に米国代表チームに入り、長い間キャプテンとして活躍した。

晩年にはコロンバス・クルーとニューヨーク・メトロスターズ(現在のレッドブルズ)でプレーし、引退後は指導者に転身。2011年にはユルゲン・クリンスマン氏の下でアメリカ代表のアシスタントコーチを務めた経験を持つ。

フィリピン代表監督に就任したのは昨年2月。AFCチャレンジカップでは優勝こそ逃したもののパレスチナに次ぐ2位となり、スズキカップではGLを突破。

今年始まったワールドカップ予選ではバーレーン、イエメンを撃破するという好成績を収めており、2次予選突破の可能性を残している。

しかし、8日に予定されているのは強豪北朝鮮の敵地に乗り込むという厳しい一戦。敗北すれば2位が遠のくものの、引き分け以上ならば大きな結果となる。

大一番を前にインタビューに答えたドゥーリー監督は以下のように話し、フィリピン代表監督に就任した理由や、今後の展望について語った。

トム・ドゥーリー
(フィリピン代表監督)

「ワールドカップ?私はそれが出来るのか、何年でその喜びを経験できるのかも分からないね。

私はMLSでコーチをするチャンスを得ることが出来なかった。それを目指していたし、またUFL(独立リーグ)でも仕事を得られないかと挑戦したが、全てが不採用だった。

だから、私にとって海外へと行くのは素晴らしい選択肢だったんだ」

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