ジョージア相手に苦しみながらも2-1と勝利し、EURO本大会への出場権を手にした世界王者ドイツ。

前半にマルコ・ロイスが決定機を外し苦戦を強いられると、ジョージアに同点弾を許し一時は猛攻を受ける時間帯もあった。しかし、マヌエル・ノイアーという絶対的守護神がそれらのピンチを防ぐと、なんとか79分にゴールが生まれ勝ち越すことに成功した。

さて、そんなこの試合で決勝点を奪ったのは、今季からヴォルフスブルクへと移籍したマックス・クルーゼだった。

ボルシアMGで長くエースを務めたクルーゼは左利きのアタッカー。2014年ワールドカップの最終登録メンバーからは外れたものの、ここ数年は継続的に代表チームに招集されており、この試合では76分からアンドレ・シュールレに代わり途中出場を果たした。

そしてその3分後、得意の左足でチームをEURO本戦へと導く決勝ゴールを決めたのだ。

後方からのパスをワンタッチで合わせ、ゴール左隅に蹴り込んだクルーゼ。

シュートは繊細でありそこまで簡単なものでないのだが、このプレーを違ったアングルから見ると、このゴールをお膳立てしたあの選手の突出したパスセンスとそれを可能にする視野の広さが改めて理解できる。

世界最高峰のパサーにしてドイツ代表の司令塔、メスト・エジルだ。

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