フィンランド国内リーグは25日に最終節が一斉開催され、SJKの初優勝で2015シーズンの幕を閉じた。

フィンランドのサッカー界はHJKヘルシンキが頭1つも2つも抜けた存在で、2009年以来6連覇中と100年を超すクラブの歴史のなかでも最高の時期を迎えており、今年も4月の開幕から首位を快走していた。

しかしHJKは欧州カップ戦が始まった7月以降、9月終了までの2か月で2勝4分5敗と大失速。それによってリーグは大混戦となり、最終節を前に首位SJK、2位RoPS、3位HJKが優勝を争う三つ巴状態にあった。

奇跡の逆転優勝を目指すHJKはこの日敵地でKuPsと対戦。なかなかゴールを割れずに苦しんだが、終盤にガンビア人ウスマン・ジャローが得点し薄氷の想いで勝利する。

だが勝てば優勝が決まる首位SJKの相手は最下位ヤロだった。開始早々イタリアでのプレー経験を持つフィンランド代表ヘテマイ兄弟の弟メフメトのゴールで先制すると、終了間際にもう1点を加え2-0で快勝。

この瞬間にHJKの7連覇はなくなり、SJKが2007年創設から僅か8年目にして初優勝を成し遂げた。また、2位RoPSも勝利したためHJKは3位に終わっている。

今シーズンのHJKは田中亜土夢、ハーフナー・マイクの獲得で日本でも話題を集めたが、そんなシーズンに歴史的な記録が途絶えてしまうのは悲しい。

昨日よりツイートのない田中自身も悔しさを噛み締めているだろう。高校在学時から10年間所属したアルビレックス新潟でタイトルと縁のない時代を過ごし、27歳にして海外に初挑戦。6連覇中の常勝軍団で10番を与えられると、序盤はゴールを量産し期待以上の働きを見せた。

しかしU-20代表時代のチームメイトで友人でもあるハーフナーは次第に出場機会を失い夏に退団(現在ADOで絶好調なのは皮肉なことだ)。田中もチームの失速に合わせてゴールが止まり、7連覇の偉業を逃すこととなったのである。

この日も先発フル出場した田中はリーグ戦31試合8ゴール8アシスト、国内カップ8試合3ゴール、欧州カップ6試合1ゴール、合計45試合12ゴール12アシストで2015シーズンを終えている。来シーズンはどうなるであろうか。