大宮アルディージャは14日に行われたJ2の第41節大分トリニータ戦で3-2と勝利し、J2優勝と1年でのJ1復帰を決めた。

この日一足先に行われた試合で2位ジュビロ磐田が引き分けに終わったため、勝利すれば優勝と昇格が決まる状況にNACK5スタジアムもこの雰囲気!

厚い雲に覆われた薄暗い感じがまたイイ!

最高の環境に後押しされた大宮は序盤からフルパワーで攻め立て、大分のゴールを何度も脅かした。

しかし勝てば残留プレーオフ圏脱出の可能性を残す大分の粘り強い対応にあと一歩のところでゴールを割れずに前半を折り返すと、後半早々にオウンゴール、さらにセットプレーから失点を喫し、2点を追うまさかの展開に。

シーズン中盤には首位を独走し、優勝と昇格は確実なものと思われていたが、このまま敗れれば最終節に自動昇格圏外の3位へ転落する可能性も出てくる。そんな状況にチームの中心で経験豊富な家長昭博さえ、「心が折れそうになっていた」という。

しかし、この窮地を救ったのは元セルビア代表の頼りになる助っ人ムルジャだった。

69分、技ありのシュートで1点を返すと、81分、今度はしぶとく押し込んで同点に。そして87分、ドリブル突破が相手のファウルを誘発しPKを獲得すると、これを家長が決め逆転に成功したのだ。

この1点を最後は全員で守り切った大宮がJ2優勝とJ1復帰を決めている。

69分から約20分間での歴史的な逆転劇。その立役者となったムルジャは、

「1点を取れば逆転できると信じ、ゴールを奪うことに集中していました。掲げた目標を達成するために1年間、みんなで本当に頑張ってきました。ホームで勝って優勝し、ファン・サポーターの皆さんと一緒に喜べたことをうれしく思います」

と喜びを爆発させた。

また、試合後、涙ながらにインタビューに応じた渋谷洋樹監督は、「クラブに関わる人たちにも大変迷惑を掛けていました」と、シーズン終盤の足踏みを謝罪した一方、「この優勝は私自身も格別の思いです」とこの日の結果を素直に喜んでいる。

大宮はこれまでJ1では毎年のように残留争いを続けてきた。しかし家長は「将来的に日本のトップ5に入れる」とクラブの可能性を感じているという。

J2降格からクラブを再建し、強豪の地位を確立しているチームは少なくない。大宮には是非、来シーズンのJ1に新しい風を吹き込んでもらいたい。