2012年にチャンピオンズリーグを制覇したチェルシー。ロベルト・ディ・マッテオ新監督の下、準決勝でバルセロナを、決勝でバイエルン・ミュンヘンを破った。

「(ジョン・テリーが前半で退場したアウェーでのバルセロナ戦について)

選手は本当に責任を果たしていた。監督はブラニスラフ・イヴァノヴィッチにセンターバックへ入るよう命じていたんだが、ジョゼ・ボジングワが『いや、僕はセンターバックをやれる。どこでもやれる』と宣言したんだ。

私も言ったことを覚えている。『問題ない。私も頼まれれば左サイドバックをやる。ストライカーである必要はない。なんでもいい』と」


そしてチェルシーは後半ロスタイムにジョン・テリーがゴールを決め、最後の最後でファイナルへの道を切り開いた。

決勝戦では83分という状況でトーマス・ミュラーに先制点を決められ、絶体絶命の状況に。

ドログバはこの時混乱していたとのことだが、それを落ち着けたのは若いフアン・マタだったという。

この後88分にドログバが同点ゴールを決め、最終的にはPK戦を制してビッグイヤーを勝ち取っている。


「リスタートのためにセンタースポットにボールを置いているとき、私は『No!No!No!』と言っていたんだ。

しかし、フアン・マタはまだ24歳だったのに私を駆り立てたんだ。『やめろディディエ! 信じろ! 信じなければいけない!』と。

コーナーキックになった時はダヴィド・ルイスが『見とけ、俺たちは今点を取るぞ!』とシュヴァインシュタイガーに言っているのを聞いたよ。そうしたら予言が的中した」

延長戦ではドログバがリベリを倒しPKを与えてしまう。ところがそれを蹴ったロッベンのシュートは失敗になり、チェフがセーブした。

その時、ランパードとドログバはかつてのチームメイトであるロッベンに対してこのように話していたという。

『アリエン、君はチェルシーの選手だ。これは決められないぞ!とにかく、我々は君がどこにシュートするか知っているからな!』

「我々は彼の頭の中に影響したよ。なぜなら、彼のキックは弱かった――通常あり得ないほどに。そして、ペトルがそれをセーブした」

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