リヴァプールでは圧倒的な活躍を見せていた当時のフェルナンド・トーレス。だが、莫大な移籍金によってチェルシーへ移籍した後は苦しみ続け、期待に応えることはできなかった。

そんな彼について、ディディエ・ドログバが言及したと『EPNC』が伝えている。

ドログバは新しい自伝『Commitment』において、トーレスの苦悩についてこう述べているという。

ディディエ・ドログバ(自伝『Commitment』にて)

「もっともなことだけど、リヴァプールというクラブではスティーヴン・ジェラードとフェルナンド・トーレスがキングだった。チェルシーには22人のキングがいた。だから、Nando(トーレス)のことを本当に気の毒に思った。彼にとってこの状況がいかに難しいものか分かっていたからね」

「リヴァプールでは、メインストライカーとして彼中心のチームが組まれていた。他の人間が得点できなかったということではなかったよ。でも、彼らは彼にボールを与え、彼が得点するような狙いでチームを構築していた。チェルシーではそうではなかった」

リヴァプールでは“キング”トーレスが点を獲るためにチームが作られていたが、チェルシーでは全員が“キング”であったと語ったというドログバ。なかなか冷静な見方である。

そして、当時のドログバは32歳。トーレス加入前はマラリアに罹患していた時期でもあった。自身の後継となるべくトーレスが獲得されたことを理解しつつ、彼がフィットするようにプレースタイルを変えたとも語っている。

「彼にフィットして欲しかったので、自分はプレースタイルを変える必要があった。

ちょっとワイドに開いたり、ちょっと落ちたり、偽10番のようにしたり。彼が1人で1トップを張るだろうと。

それまでの2年はニコラ・アネルカと2トップでプレーし、フィニッシュの動きをしていた。僕らはNando(トーレス)がチームにフィットするために適応していた。それはあまりうまく機能しなかったね」