2003年にロマン・アブラモヴィッチがオーナーとなって以来、積極的な補強によって欧州の強豪クラブの仲間入りを果たしたチェルシー。各国代表を揃えた豪華絢爛なスカッドが彼らの強さの秘訣の1つだが、その一方でアカデミー出身者のトップチーム定着数が非常に厳しい状況となっているようだ。

チェルシー生え抜きの選手であるジョン・テリーが1998年にアストン・ヴィラ戦でデビューして以来、アカデミー出身者は1人もトップチームに定着することができていないという。

Chelsea Football Club's academy is failing.
Posted by Daily Mail Sport on 2015年11月24日

テリーに続いてチェルシー・アカデミーからトップチームでデビューを果たしたのは33人。『Daily Mail』が彼らのその後や近況について報じているのでご紹介しよう。

ロブ・ウォレアストン

デビュー戦:チェルシー 0-1 ハダースフィールド(リーグカップ)
デビュー日:1999年10月13日
出場状況:84分から交代出場

チェルシーでの出場はわずかに2回の交代出場のみ。その後はブリストル・ローヴァーズ、ノッティンガム・フォレスト、ポーツマス、ノーザンプトン・タウンへの短期ローンを経験したが、チェルシーでの出場機会は二度と得られなかった。その後はブラッドフォード、オックスフォード、ケンブリッジなど下部リーグでプレーした。現在35歳、最後にプレーしたのは2014年、ハーロウ・ボロの時のことである。

レオン・ナイト

デビュー戦:レフスキ・ソフィア 0-2 チェルシー(UEFAカップ)
デビュー日:2001年9月27日
出場状況:59分から交代出場

ナイトはチェルシー・アカデミー産の中でも傑出したタレントとして嘱望された選手。しかし、たった1試合しか出場できなかった。その後はブライトン、スウォンジーなどプロフットボーラーとして16ものクラブでプレー。フィールド外での問題にも悩まされ、現在はプレーイング・マネージャーとしてアマチュアでプレーしている。

ジョエル・キタミリケ

デビュー戦:ハポエル・テル・アヴィヴ 2-0 チェルシー(UEFAカップ)
デビュー日:2001年10月18日
出場状況:スタメン出場

チェルシーのシニア選手たちがハポエル・テル・アヴィヴまでの遠征を取りやめたことで出場機会を得たキタミリケ。彼もトップチームでの出場はこの試合のみだった。その後はダンディー、コロンバス・クルー、フィッシャー・アスレティックなどでプレーしたが、2008年の11月に麻薬の流通で逮捕され刑務所で20ヶ月間過ごした。